神戸市立美術館で、黄昏の絵画たち、という絵画展を開催している。
黄昏を描いた絵が、好きなので、行きたくなつた。
御影で降りて、住吉まで歩いた。
住吉のホームで待ち合わせ。
美術館は六甲ライナーに乗り換え。
同じホームから行けるのかと思ったら、出てからの乗り換えで。入場券がいつた。
コローの絵の前に立って、久しぶりに見ていると、感激して、目が潤む。
なんて、素晴らしい。
詩的な世界が広がる。
マネの絵画にまた、引き寄せられる。
印象派の巨匠。先駆者のモネの夕陽は、小さな絵画だけど、その大きさだから、バランスが完璧で、
その場から離れられないくらい、インパクトがあった。
それと並んで、クールベの絵画も素晴らしい。
日本の画家の、弱さ、力量のなさが、比べようもなく、わかる。
その中で、和田英作の、漁夫の夕暮れは、光を放っていた。バランスよく、自然で日本人らしい、控えめで、自然な美しさがある。
西洋画に学ぶのは、必要だけど、誰が描いたか分からないような絵画を描くというのは、猿真似だと言われても仕方ない、と思った。
そんな中で、西洋画から学んだ、梅原龍三郎の黄昏の絵画は、独特のタッチと色で、独自性を発揮していた。
良いなあ、と思わせる。
日本画の手法にしても、斬新な描き方をしているものに惹かれた。
様々に対比的にも、鑑賞できて、とても良かった。
沢山の作品が展示されていて、見応えもある。
展示品は、17日から、一部入れ替わるらしい。
青木繁の絵画は、その日から。
また、行きたい。
近場で、名画が鑑賞できる機会は少ない。
各地の美術館が持っている絵画ばかりだけど、
良いものを買っている。
大作は、海外で見られるけれど、西洋絵画の収集に貧しかった日本で、出来るだけ良い絵を買いたいという思いで集めた、秀作が、鑑賞できるのは、
また、とても嬉しいことだと思う。
入場料も、800円というリーゾナブルな設定にできたのも、海外から持ってきた物じゃないから。
お勧めの絵画展。
1月26日まで開催中。
小磯良平のアトリエを囲んで、小さな庭の雰囲気も楽しめる。
遅い昼食を、住吉駅のすぐそばにある、トンカツの店、で。
安くて、美味しいお店。
卵や味噌汁。漬物に納豆など。御変わり自由に置いてる。
お金なくて、たくさん食べたい人の助っ人のような店。
若者を、幸せにしてくれる店。