今朝の、日曜美術館は、岡田三郎助。
それほど興味なく、観ていて、ハッとした。
描く、女性の顔に。
最初の、政府給費留学で、パリに留学した画家。
手帳に、教えられたことを書いていて、ホルバイン、レンブラント、ダヴィンチを模写するように、
と書いている。
ルーブル美術館で、ひたすら 模写した日々。
日本に帰って、彼は、女性の肖像画を、l西洋から学んだ、4分の1、こちらに傾けて、
描いた。
日本の西洋化に貢献して、美人画や、挿絵の表紙など、日本女性のファッションや文化に、
影響を与えたという。
私が、すごい画家だと思ったのは、肖像画の、女性の表情にある。
自画像を何度も描いているレンブラントが、描こうとしたのは、客体化された、自分という人間の、
全体像だ。
時間と共に、様々な人生を体験して来て、その瞬間に、凝縮された、人間の留められない、真実の姿を描こうとした。
ゴッホの自画像に、描きこまれた、悲しみと情熱と、ゴッホの苦しみ。
4分の1技法を使って、こちらをじっと見つめている。
肖像画の本質を知ったのは、美術館で観た、絵画の名画と言われるものからだった。
ホルバイン
トーマスアキナスと、アダムス。
二人の肖像画が、並んで展示されていた。
人間の、生き様が、カンバスという、限られた空間に、描かれていた。
テレビで映し出される、画家が描いた、女性の肖像。
画家の作品は、綿密に丁寧に描かれている。
表情に、引き込まれた。
ああ、全てが描かれている、と。
私も、長く生きてきて、見えて来るものがあることに、喜びを
感じた。
ホレバインの、絵画を写真に撮ってるはずだ、と探してみたが、
今、収録している、iPadの中にはなかった。
もっと以前になるのだろうか。
海外に行くと、美術館にいることが多い。
最近は、母のこともあって、しばらくご無沙汰。
でも、写真を見直してみると、また、新しい発見がある。
人の見方も、止まってはいない。
絵画の肖像画が、こちらを見つめているように、
見る人は、自分の姿をもとめ、見つめている。