青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

人の情けはためならず

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人の情けはためならず。

といわれている言葉が浮かんだ。

友人同士で、お金の貸し借りをしてはいけない。

といわれるところでもあって。

まさに金銭のトラブルは、人間関係をも失うことに

なるケースが多い。

親子でも、お金は他人、という言葉もあって。

だけれど、お金は厄介なもので、

頼まれて、断りにくいのは事実。

わずかな金額とは言えないまでも、10万円くらいだと、

あげる気持ちで、貸せるが、50万以上になると、

返してもらうことが頭にあって、

気持ちとして、落ち着かないのが誰しもの経験ではないだろうか。

いつまで経っても返してくれないと、あげたわけじゃない、という

気持ちがあって、催促はできないし、中途半端。

高額になると、催促もできる立場に立ってくる。

借りた方は、返せるあてがあれば、その繋ぎに借りるので、期限を切って返せる

けれど、返すあてのないお金を借りると、返せない場合の方が多く。

貸した方はあげたわけではなく。

人間関係が壊れるケースが多いと思う。

父がお金はあげたつもりで貸せ、と言っていた。

親戚から、父に、借金を依頼する人達。

父の姉の子供から、姉の病院代だとか、不祥事の借金だとか、

ずいぶん多くのお金だった。

ある時、従姉妹が、料理屋をやるのに、連帯保証人になって欲しいと

私に言ってきたことがある。

父には直接言えず、私から、と。

二つ返事で引き受けた。

父に言うと、従姉妹は、子供の英語学校を経営していて、

その事業を拡大するというのならまだしも、料理屋をやるのに、

断るという。

お前が言ってきても、断る。

お金が借りたいなら、お金は援助しても良い。

父は上げるつもりで言っていた。その後、父のアドバイスを無視して、

客数のある程度大きい料理屋を始めた。

そのお店は、火の車だったようで、やらなかったらよかったと後悔していたが、

2年後に、そのビルが、運良く立ち退きになって、

借金なく、やめることができたのだけど、

その間に、癌に侵されていた。痔の出血だと思っていた。

3月にやめて、痔がひどくなっていると、

医者にかかって、手遅れの癌だった。

7月に亡くなった。

連帯保証人を断った父は、冷たい人間だと思われただろう。

連帯保証人を断れなくて、莫大な借金を背負い込む人は少なくない。

お金を出せば、連帯保証をしてくれる所があるが、

その依頼ができないから、人に頼むわけで、

つまりは返せる見込みのない人はお金を借りられない、といこと。

人から借りたら、両方が、身の破滅にもなりかねない。