去年、37年ぶりに、歌舞伎座で、桜姫東文章が上演された。仁左衛門と玉三郎のコンビの名舞台が復活。
仁左衛門は、すごく緊張したと語り、玉三郎は50年のお付き合いなので、自然に、と語っている。
その映画版が、前編と後編に分けて、松竹映画館で。
前編は,先週の木曜日で終わってて、
どこかで見られないかと調べたら、
大阪ステーションシネマでは、10時半に、上映している。
近所の奥さんが、行きたいと言っていた。
行くつもりだつたが、朝になってみなければわからない。
朝、行こうと決心して。近所の奥さんに電話した。
行きます、との返事。
待ち合わせた、時間には。間に合わず。後から来られた。
チケットを2枚,株主優待があるので。先にもらっておいた。
混んでたら。と思ったら、館内は、若い人たちでごった返していたが、歌舞伎の映画は、がら空き。
面白いお芝居。
鶴屋南北の作品。
エロスは、悪の華。
江戸時代は、豊かな時代だった。
文化の花が咲き誇った,日本の唯一の時代だったかも。
自由な発想表現が、全面に。
仁左衛門は、悪役も2枚目にも、最高の立役者。
その健在ぶりに、年齢を重ねて,ますます凄みを増して。
玉三郎は、若い頃は細かったが、身体が大きくなって、仁左衛門が細いので、堂々とした桜姫。
だけど、仕草や目つき、身体の美しい所作と、透明な声色で、すべてカバーされていて、見ているうちに、観客の間が変わってくる。仁左衛門には、きついと思われる、膝立ちの長時間。
すごいなあ、と感心。
油地獄などの、封印される作品も多くなってきている中、体力、若さが要求される作品に、
コロナが、命がけで、挑戦に向かわせたのだろう。
玉三郎は、一回限りの演劇の舞台を、映像に残す作業を続けてきた。
長編の作品に挑んだのも、新型コロナが、貢献している。
情熱の爆発。ほとばしる命の美がこの作品に込められていると、思う。
2時間以上の前編。
あとが見たい。
後編は,始まったばかりなのでしばらくやっているだろう。