玉三郎と仁左衛門の夢の共演を、最上席で観た翌朝、昼の部は、三階席に移動。
三階の一番前の席で昼の部を見て、夜の部は、さらに、上の一番安い席に。
昼の部は、イヤフオーンを借りた。
聞こえないだろうと思って借りた。
三階の一番前席は、歌舞伎座で、もっともねうちあるとおもう。
舞台が、一面に見渡せて、役者の顔もはっきり見える。
音響も上の方が良い。
愛之助が演じる、国姓爺合戦。
秀太郎と扇雀、芝翫が共演。
国姓爺というのは、尊敬を表す言葉だとか。
生き別れの娘に会いに、日本からやってきた親子。
腹違いの弟が、芝翫演ずる、元は明の武将で、今は韃靼に味方する、城主、かんきに、国姓爺、鄭成功と命名される。
舞台の中で、装置が変わっていくやりかたは、団十郎が考案したとか。荒事の団十郎が演じて代表的な舞台を、上方の愛之助が無難に演じている。
昼の部は、三階席も空きが多い。
二作めは、中村雀右衛門の七回忌法要の、夫婦道成寺。
雀右衛門と松緑が踊る。
玉三郎のとは違って、雀右衛門の花子は、中村雀右衛門から受け継いだ踊りかた。
松緑は、花子、実は狂言師という男舞。
いろんな道成寺を考案したものだ。
最後は、芝翫が主演で、落語の柴又から。
女房に孝太郎。
オペラグラスをホテルに忘れてきたと思って、夜の部が始まるまてに、急ぎでホテルに帰った。
ホテルにもなかった。
家に忘れてきたよう。
夜の部は、さらに遠く、舞台の顔が見えない。
昨日見てるから、想像しながら。
2回めに見る、仁左衛門と玉三郎。
遠くから見ると、身体の動きの美しさを再発見。
神田祭の舞踊は、特に良かった。
ご両人という掛け声が、飛び交うのは、三階席から、
仁左衛門は、そばで見ると、年とってるなあと思う。口元が特に。
遠くから見ると、身体のこなしが若々しくて、玉三郎と、まさにご両人。
三作めの、滝の白糸は、一回だけ見るのが良い。
玉三郎が演じていたら、違う。
帰りの地下鉄で、仁左衛門と玉三郎が出ている舞台は良かった、との感想を述べあってら人達。
仁左衛門は、どんな悪でも、可愛くて、面白くて、なんて言う声が聞こえた。
玉三郎と仁左衛門のご両人が見たいというファンが全部と言って良い三月の、大歌舞伎。