青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

美しい人

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ジムのプールで、にこやかに挨拶してこられる女性がいた。

更衣室で会ったら、髪が白くて、若々しい人だけど、高齢なのだなあ、思っていた。

ご夫婦でこられてて、待ち合わせて帰って行かれた。

いつもと違う、少し遅い時間に、プールのジャグジーで、ゆっくりしておられて、たまたま、お話させてもらった。

今までは、今日わは、の挨拶だけ。

ご主人を亡くされた、という込み入ったお話をされた。

コロナだけど、週に一度、行きつけのお店に一人で通うようになったとか。

娘さん達は近くに居られない。

アルソックで、見守りのサービスを頼んだと言われるので、費用がかかるでしょう、と聞いたら、

月に5000円だそう。

どこかにカメラが設置されて、一日中映らないと、連絡があるとか。

その後、お会いした時に、息子の父親が亡くなって、という話をした。

その人の娘さんも一人はアメリカ人と結構されていて、

ご主人の相続に、娘さんの承諾を得るために、たくさんの書類があった。という話をされた。

国籍がアメリカはなって、除外のために。

去年の暮れに、お会いした時、その人の方から、

今年いっぱいで、ここをやめるので、お会いできなくなります、と言われた。

コロナで、面会ができないお姉さんの施設に、

その人も入居を決められた。

思うように会えないので、姉が寂しがって、と言われる。

プールは施設の中にあって、そこで運動される。

優しい人、姉妹が仲の良い人。

今の家はそのまま、置いておくと。

どうなるかわかりませんけど、と。

嫌になれば家に戻ってきたらいいように。

高齢者用の施設に入れば、いつでもお姉さんに会えるから。

美しい人で、わたしはいつも、お会いするのが楽しみだった。

美しい人は声も美しく、話し方は優しく、

笑顔が素敵だった。

服装は飾らず、髪も自然のまま、美しかった。