WOWOWの生放送を録画したブルーレイディスクを繰り返し見ている。
コンサートが始まるまでの、若い頃のYOSHIKIに魅せられる。
悪の華を漂わせた、破壊的なYOSHIKIをみていると、
思春期の心の傷が、生々しく蘇る。
忘れていたはずの、遠い過去の、苦しみ。
怒りと憎しみに囚われ、十字架を背負って生きる苦しみ。
自殺に憧れ、
雪の中を歩いていけば楽に死ねると。
美しい死を思い描いて。
YOSHIKIの曲は、そういう私の心の痛みを思い起こさせる。
悲しく、優しく。
心の傷に雨を降らせ、バラの花を投げかけてくるように。
YOSHIKIとX JAPANのメンバーが、命を投げ出して、死をもろともしない、やけくそにも見えたり、
空虚から逃れるように、破壊的な行動につく進む、若い頃のYOSHIKIとメンバー。
衣装は、毎日がハロウィンでありたいから。
ハロウィンは、別の存在でありたいという思い。
現実の自分からの逃避。
私は幼い時から、空想する自分と一緒に生きてきた。
心がズタズタに引き裂かれ、悲しみにみちていた、心の痛みは、決して消えることはないのだということを、ヨシキが作った曲が蘇らせる。
どれだけときがたっても、消えることはない悲しみ。
悲しみを糧にして、育った強さ。
私に強さがあるとしたら。
トシの透明な声が、悲しく、せつなく、
心に染みる。
忘れていた、私を、YOSHIKIの音楽は生き返させる。