東京のホテルで、朝、テレビをつけると、五木寛之が出ていた。
五木寛之は、頭を洗わなかった。
今は、三木に一度洗うそうだ。
白髪の毛がふさふさと多い。
匂いませんか?と聞き手。
北杜夫も、髪を洗わないので知られている。
いくら洗わないと言っても、シャンプーをつけないのだと思ってたら、
五木寛之は、洗うとドライヤーかけないといけなかったり、面倒でしょう、と言っている。
水洗いもしないということみたい。
足は丁寧に洗うそうだ。
足はよく使ってお世話になっているから、感謝を込めて洗う。
足が大切だということはわかる。
血流をよくする。末端神経を刺激すると効果的。
母は、手足を丁寧に洗っていた。
手先、足先から、上に向けてマッサージするように洗うと良いと言ってた。
今でも、盛んに手を合わせてさすったり、テーブルの上を綺麗にするつもりで、拭いたり、
袖をあげたり、おろしたり。手先を使って動かしている。
母の養生になってて、長生きに秘訣なのかもしれない。
五木寛之は、70年間医者にかかったことがないという。
医者を信用していないところがあると言う。
わたしも同意見。医者を信用していない。
母の誤診で、医者の言うとおりにしていたら、母はとっくに亡くなっている。
幾人もの、医者の思い込みによる誤診を知っている。
看護婦は、医者の言うとおりにしていれば良いので、全く勉強しない。
五木寛之は、養生は自分でするものだと言う。
自分が一番よく知っている自分の身体と折り合いをつけながら、生きてきた。
長い腰痛で苦しんでいた五木寛之は、腰痛を四つん這いで歩いてなおした。
人間は、二本足で歩くようになって、腰に負担がかかるようになった。
わたしが思うに、五木寛之が、医者にかからないでやってこれたのは、
手書き作業と、足を丁寧に洗ってきたことが大きいと思う。
さらに、腹八分目というが、腹6分目でちょうど良い、と書物に書いている。
6分目の食と、身体に良い、シンプルな食べ物のおかげもあるだろう。
血液の循環が良くて、身体という機械に、綺麗な血液を流していれば、故障したり、錆びたりしない。
わかっていても、わたしは、それができない。コレステロールの薬を使っている。
逆流性食道炎の薬がら離れられない。
瀬戸内寂聴さんも、毎日、天ぷらか、お肉を旺盛に食べ、酒を楽しんでいるから、
骨粗鬆症と動脈瘤の手術などをしながらも、元気。
ダンディで、服装が似合う五木寛之が、服は1着。ほとんどこの服で出演しているという。
腰が悪く、歩くのに一苦労しているという五木寛之が、靴について書いていた。
100足買って、歩けるのは一足歩かないか、だと。
それはわかる。
わたしもそう。歩きやすい靴を、もう一足同じものを買うようにしている。
最近では、ミズノの、唯一4E の革靴しか履けない。
良さそうに思っても、歩き出すとダメだとわかる。
歩くことが、健康につながる。
できることなら、死ぬまで自分の足で歩きたい。
五木寛之は、カシミヤのマフラーをいつも持ち歩いている。飛行機の中で、電車の中で、マフラーが身体を寒さから守ってくれると。
頭を洗わないというのも、理屈が通っているのかも。
洗ったら、すぐに乾かさないと風邪をひくという、昔からの知恵が言う。
寒い時は、首に巻いたり、頭に帽子をかぶって、脳溢血を防ぐ。温度差がいけないと言われる。
頭を洗うと、熱が逃げると言うことかも。
わたしの洗い方はきわめていい加減。
早いのが取り柄。