日本映画チャンネルで、倉本聰作品の「風のガーデン」を再放送している。
緒形拳の、最後の出演作品が、ターミナルケアの老医師で、息子の最後を看取る父親。
痩せて、声がかすれ、喉に痰が絡んでいるような状態での演技は、死を意識した人の穏やかな優しさに溢れている。
今年の夏、富良野の、風のガーデンを訪れた。
以前に観た、ドラマの中の風のガーデンではなく、実際に足を踏み入れた、ガーデンの感触から、今、ドラマの中のガーデンを見ていると、懐かしく、思い出の中のガーデンとして存在する。
テーマソングの、カンパネラを歌っている、平原あやかが、主人公の麻酔医を演じる、中井貴一の恋人で出演している。
このカップルが不自然なのがドラマの出来としては引っかかるが、私は、このドラマが好きで、2回目だけど、変わらず新鮮な驚きを持って見ている。
「優しい時間」も好きだ けど、このドラマは、花の美しさを楽し見ながら、映像の美しさに酔いしれる。