青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

二人椀久

 

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歌舞伎座12月の舞台、醍醐味はなんといつても、第3部。玉三郎が二つの舞台に出演している。

第3部、昨日は三階席だつたが、一階の6番目に来ると、昨夜とは全然違う。

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二人椀久の、玉三郎と勘九郎の舞踊、顔の表情や手の細やかな動きの美しさ、妖艶な魅力、やはり、近くから観ないと。こんなにも違う。

惚れ惚れと観ているうちに、時間はあっという間に。

舞台の夢の中と同じよう。

椀久は、大阪の商人で実在の人物。

 

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傾城松山に溺れて、つぎ込み、狂乱して、座敷牢にいれられたが、抜け出して、狂気のうちに死んだと言われている。

さ迷って、夢の中に現れた松山。

椀久の羽織を羽織って踊る。二人の夢のような日々を踊りで再現。やがて松山は消えて、一人残された椀久の哀れさ。

勘九郎は、男役の方が似合う。顔立ちが男っぽくて、背が高く、玉三郎と同じくらいなので、二人の姿が、美しい。細くて繊細な美しさを兼ね備えている。

 

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椀久は、玉三郎と、海老蔵、仁左衛門など、椀久に似合う役者てないとだめ。

玉三郎の背が高いので、役者も選ばれる。