西宮芸術センターに、狂言を観に行きました。
人間国宝の万作は、以前拝見した時よりも随分お年を取られて、声の張りが衰えてますが、翁の風格の深みがあり、動静の美しさは完璧。
萬斎の声が凄まじいくよく響いて、もう少し落ち着いて、声のボリウムを小さくした方が良いように思う。
西宮芸術劇場は、音楽ホールなので、音響が良いから。
だいたい、一作が、30分くらいなのだけど、長く感じる。
狂言は、能から発生した、庶民のための喜劇のようなもので、知識のない大衆にもわかりやすいように、全説明型のもの。中世に誕生したもので、
ずっと後になって、河原者と呼ばれる歌舞伎が、派手な念仏踊りから始まった。
歌舞伎にも、能仕立てのものがいくつかあるが、能や狂言のような地味さは全くない、派手さと華やかさを持っている。