青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

ガラクタ

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家財をわたしが相続することに決めたのは、絵画を二束三文に手放したくなかったから。

売れそうなものを、昨日も、夜遅く、マンションから、持ち帰った。

というのも、母に入ってましたがいた、古美術の店に電話したら、なんでも買います、と言ってくれたものだから。

近くの家で、塗装の工事が始まったので、いつ、マンションの荷物を撤去してくれるかわからない。

これまでに、二軒、家具など、買い取ってもらえないかと。みてもらったのだけど、配送料に見合わないと、何も買ってもらえなかった。

ゴミになるのが、なんとももったいと思っていたけれど、買取業者に、持ち込んでも、本当にどれも二束三文か、時間の無駄で持ち帰るうちに、あまりの安さに神経が麻痺してしまった。

古美術の主人は、そのまんまでみて、値打ちのあるものを一つ一つ、調べて、買う。

買い取りに持って行ってはダメだと言われたけど、すでにゴミになって袋に入っているものなので、取り返しがつかなくなってしまった。

帯留は、何十万もすると言われても、捨てた後。

そういうわけで、せめて、こういうのなら、と思って、持ち帰ってきたわけなんだけど。

けさ、みてもらったら、結局、まとめて、一万円。

 

 

母が、以前に70000円で買った、中国の陶器のセットを買ってくれないかな、と期待したのだけど、土産物でなんの値打ちをないと言われ、

般若面や、掛け軸は、無価値。

古いものなら、と重箱など、とっていたものも全て、買取できないものばかり。

労力ばかり使って、我が家はゴミの山と化している。うちに来て、中山忠彦の、エッチングか、良いと誉めてくれた。

中山忠彦の油絵を、30万で買わないかと勧められた。

何千万もしていた、油絵が、30万とは。

和気史郎の絵を見て、良い絵だが、描きすぎて、

安くしか売れない、油絵で、二万円だったら、買取としては最高なんだとか。

シャガールは、ないかと聞かれが、そんなのはあるわけもなく。

和気史郎の絵画を特別に二万円で買い取ってくれると言われた。

あとは、どれも無名で、ガラクタ。

掛け軸も、花瓶なども、すべて、ガラクタ。

まあ、見てもらったのです、諦めもついたわけで。

お酒は、まとめて、一万円で買うというので、

飲みか、あげるかの方がずっと良い。

我が家の食器棚の中をある、大事にしている、コーヒーカップは、二千円で買うという。

これらは大事にしているもので売らないんです。

玄関にある、和気史郎の絵を、一万円で買うという。

後の絵は、全く問題視もされない。

売れないものばかりだから。

買ったばかりのビクターのステレオを、買いますよ、と息子さん。

これ聴くために買ったものです。

二軒のガラクタを見て終わって、

帰りに、古美術商は、

お金のいらない客が一番困る、と言って、帰って行った。

古いものは価値のあるものがたくさんあるなんて、喜ばせてもらったけど、重たい思いして、夕食後に、また、バスで家に持ち帰って、ゴミをつくっただけ。

甘いものじゃありません。