青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

仁左衛門の俊寛

 

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松竹座の7月

大歌舞伎の夜の部は、仁左衛門さんの俊寛が人気のようで、松竹座は、満席。

仁左衛門は、痩せて、飢餓状態の瞬間に。ぴったりの身体付きで、身体も心も瞬間そのものになりきっている。

名演技なのだけど、演技しているという感覚から抜け出して、俊寛そのもの。

 

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高僧である俊寛が持つ、愛、優しさ、慈悲、高潔さ、品格。表情の輝きは、燃える魂を表し、

憂いに満ちた表情は、憐憫と苦悩を、

希望と絶望、仁左衛門にしかできないと思わせるからい、のはまり役。

二幕目は、賑やかで、笑いを誘う、喜劇。

可愛いい娘役だった、米吉がすっかり円熟した女型になっている。

若手がどんどん、歌舞伎を支えていけるよう。