青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

シュークルット

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初めて、シュークルットを食べたのは、パリのオペラ座前にある、カフェだったあ。

従姉妹の紹介で、従姉妹の友人が、銀行口座を開く手続きに同行して下さった

ことがあって、そのお礼に、食事を誘ったら、そのカフェに案内された。

クレディリオーネは、今は、日本人が簡単に口座を作れるようになって、日本語のできる、事務所が

オペラ座前にあるが、当時はフランス語の対応だった。

初めて食べた、シュークルットは、わからずに食べて、美味しいなあ、と思った。

母校に、聴講制度があって、フランス文学の講座に登録したのがきっかけで、

フランス語教室に潜りで入れてもらうようになり、ダイナミックで面白いフランス語教師

の家にも一度よばれていったことがあった。

数人の学生と、夕食作りを手伝った。

先生は、娘さんと二人暮らし。奥さんは、東京で医大にいて、別居暮らし。

料理はおてのもので、シュークルットがお得意。

白ワインをたっぷり使って、とても美味しい。

以来、シュークルットは私が大好きなメニューに。

パリに行ってる友人が、ブログに、シュークルットの名店で、

シュークルットの写真を掲載している。

バスチーユ近辺のよう。美味しそう。

バスチーユの広場で、デモに遭遇したとか。

毎日デモで、人が溢れている。

ワクチンのデモが続いていたが、今は、何なのか?

シュークルットは2人で、10000円、だとか。

私も、バスチーユのオペラ座に、冬の寒さに耐えて、 

5ユーロのチケットを求めて、2時間前から並んだ。

チケットが完売になると、並んでいた人は

諦めて、散っていく。何枚も買う人もいる。

待ちながら、パン屋で買ったパンをかじる人。

5ユーロのチケットを買う人達は、会館内で売っている、ワインやサンドイッチなど、

買わない。

お弁当持参か。家まで帰る人が多いと思う。

水も持参する。5ユーロのチケットに、4ユーロの水は買えない。

贅沢に慣れている人から見れば、好きでそんなことやってると

しか思えない。

確かに好きでやってるのかも。

15分前になると、入館できる。5回まで、走って駆け上がり、立ち席の場所を確保する。

元気だから出来たこと。

バスティーユ以前はオペラ座だった。

特別安いチケットは、私に、ポリシーにもなって、世界の劇場での、奇跡

的な体験にもなっている。

お金さえ出せば、どんなものでも手に入る世の中だけど、

それが、心身の喜びや感動の多さになるとは限らない。

食事に呼んでいる先生は、学生が食事を削って、充分食べていないことを

心配して。

その集まりは、こよなく楽しかった。今も目に焼き付いている。

先生は、フランスに1年間の研究専念期間をもらって、行かれた。

面白くて新しい情報を持って帰ります、と声を聞いたのが最後に。

別の大学に入っていた頃、阪神大震災で亡くなられたことを知った。

伺った、宿舎ではなく、駅近の古屋に転居されていた。

 

シュークルットは、そのほかにも、出会いと別れの追憶を伴って、

さまざまな味に包まれている。