オリンピックは、六日後に始まる。
我が家のリフォームは、同じ日から始まる。
最初はお風呂からだけど、気になるのがキッチン。
棚に乗っているものだけでも、片付けよう。
ほとんど何もないと思ってたけど、結構あるある。
溜まりに溜まった薬を思い切って、捨てたら。
袋いっぱいある。
痛み止めの貼り薬は、使用期限切れてても使ってたけど、
筋トレ始めてから、整形外科に通わなくなった。
アレルギーの薬も、整腸剤もいらなくなって何年も。
大事にとっておく癖は、薬に関して、ひどくて、
捨てがたく、
漢方薬など、貴重品並みに置いていた。
病気になれば、医者に走るのに、予備感がひどい。ー
ケーキ作りの道具は捨てられない。
ほぼもうこれから作らない、と言う予感はあるのだけど。
子供が小さかった頃、毎日作っていたババロワのタッパウェア。
リングケーキ、よく作った。
得意は、フルーツケーキ。
ラム酒に、オレンジと胡桃をつけて、たっぷり染み込ませた頃、
バターをたくさん使って、
しっとり濃厚なフルーツケーキを作って、あげていた。
喫茶店で売れるわ、と言われるくらい美味しい。
だけど原価が高くつくので、喫茶店に売れなさそう。
北区の山手にいた頃、子育て以外なにもしない生活だったから、
沢山の子供達のために、毎日おやつを作り、近所の奥さんと、洋裁を
習ったり、たこ焼きパーティやったりの、のんびり生活。
隣の奥さんが習ってきた、お菓子作りを、又聞きで教えてもらって、
バームクーヘンなどの難しいお菓子にも挑戦。
今の家に引っ越してから、近所でケーキとパンを教えている人がいて、
そこにも、ちょこっと通った。
オーブンで簡単に作るパスタ。とか。
参加者で作った後の会食が楽しかった。
そういうことずっと続けて、年取る人も多いのだろう。
本屋をやるようになって、死にものぐるいで働いた体験が、
なんでもできる、という自信がついたようにおもう。
が、一番楽な方法でお金を稼ぎ、時間の束縛のない生き方を
選ぶようになったのも、年中無休で、朝から夜遅くまで、
店を開けていた、本屋体験からだと思う。
夜、遅くまで、誰か1人でも買いに来てくれないか、と店を開けていた。
休むと売れない、という不安から、年中無休。
ずっと続けられるわけがない。
版元に本を買いに行き、夜の高速道路で、一瞬眠っていた。
今から思うと、ゾッとするほど、無知大胆さ。
倒れて死んでも良い、なんて。
本屋と心中なんて、なんとバカなこと。
また、学生に戻って、大学院に行き、いくつかの資格を欲張って
取っても、それを使わない。束縛される時間がもったいなくて。
ケーキ作って、近所の友達とわあわあやってたら、
一人遊びができなかったかも知れない。