撮り溜めたままになっていた映画の録画。
ハードディスクの容量が少なくなってきた。
一日、一本、映画を見らようにしようと決めた。
録画したものは、見ないで放置して、その挙句に、撮ったものを消去することも。
クリントイーストウッドの、監督作品の特集があって、それを録画していた中に、リチャードジョエル、という題名のものがつて、作品の題名そのものも知らないなあ、と思って、興味あった、
2019年に撮影された、近作だった。
、90歳の監督が、89歳で手がけたもの。
見応えのある、秀作で、一気に引き込まれた。
演技人も、適役で、実力派揃い。
クリントイーストウッドの作品は、ヒューマニズムをテーマにした、心に残る。
この作品も例外なく、むしろ若々しくて、新鮮で、挑戦的で。前向きな作品。
実話を元にしていると、最後で分かった。
実話だと分かると、尚更、心が熱くなる。
解説者は、この映画が邦名であれば、もっと話題になったのでは?という。
わたしは、この実名の題だから、録画を中から、
初めに選んだ。
知らないなあ、と思って。
次の日も、クリントイーストウッドの作品を見た。
1999年の、TRUE CRIME.
この映画は、大したことなかった。
犯人は最初から、目処がついた。
バイオレンスエンターテイメントの要素が強いが、流れているものは、差別との戦い。ヒューマニズム。
父はクリントイーストウッドが好きだった。
男から見て魅力的な男。
アメリカンスターの代表的な、ジョンウェインとか。
映画好きな父。
子供の頃はわからなかったし、存命中もわからなかったが、
父はロマンテストだったのだといま思う。
そして、ヒューマニストだった。
毎日、かかさず、本を読んでいた。
後年好きだったのは、藤澤修平。
時代小説は、隈なく読んでいた。
父の本棚は、よくこんなに読んだものだと感心するくらいたくさんの本がまだ残っている。
山本周五郎の作品も好きだった。
子供の頃、父について映画館に、毎日のように行っていた。
教育といえば、映画と貸本。
父の興味が、わたしの興味につながり、
今のわたしを形成しているのだと、最近わかるようになった。
反発し、共産党だと言われて、勘当だと言われたこともあったが、
その教育は、実は父が持っていた思想でもあったのだと今思う。