青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

サトの金券

 

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サトの株主招待券。

友人を誘って、使ったり、息子が帰ると、長次郎で、寿司三昧で、消費していた。

コロナがあって、友人と会うこともできなくなって、レストランを気にしない

人にあげたり。

残った金券を、期日間際になって、ジムの帰り、夜なので、明日にするか、と

思案の上、サトまで車を走らせた。

駐車場も、この時間になると空いていた。

店内は何人か、家族連れ。

お腹はペコペコ。

何か食べようか、とメニューが目に入った。

どれもカロリー多そう。

やっぱり、家に帰って食べよう。

夫婦善哉を、買えるだけ買って、

余分の値段を払った。

メニューは、どれも安くて、夫婦善哉は、高級品

に属する。

ちょっと、手土産とか、何かの時に使うのに、

重宝する。

私はほとんど、食べなかったのだけど、最近は

甘いものが欲しくて、栗の入った善哉に、水増しして、甘さを抑えて

食べたり。

その場合でも、賞味期限が切れて、上げられなくなってから。

貧乏性なのだ。

甘いものが好きで、生協の、名店グルメの中のものを買うのだけど、

食べないで人にあげることが多い。

これ食べたら、ヤバイ、と別の私がささやく。

食べてもらって、食べた気分。

 

古い話になる。

外国に父が行った時のこと。

買い物に付き合うのが好きな人がいて、

父に高級品を買うのを勧める。

人が買うのを見るのが好きな人。

買った気分になると。

父以上、はるかにリッチな人だ。

だからリッチになる。

買った気分で欲望が満たせるから。

 

私の甘いものへの欲望も、

同じだと思い出す。

サトは、父からの勧め。

配当があって、年間24000円分のチケットが、優待として

送られてくる。

配当利回りが大きい。

つぶれかけて、株価は底値の頃も長かった。

最近は、この優待目当てで、上がっている。

利息のない時代。

優待利回りで、生活防衛を試みる若い人が

増えている。

株は博打だと下目に見る世代から、

生き延びるために、知恵を絞る、貧乏世代に。

サトを利用している人達と、ああいうところは行かない、

という人に、二分される。

どちらのニーズもあるから成り立つ、社会。

若い頃はお金がなくて、貯めることばかり頭にあった。

節約することのノウハウしかなくて。

その頃の私が愛しくなる

何もなくて、それだって幸せだった、

玉置の歌と同じ。

人の幸せが羨ましかったり、

人を妬む自分が嫌だったり。

そいうことも含めて、幸せだった。