昨日は、父の命日だった。
コロナで、お寺のお坊さんは、怖かって、来られない。
お坊さんが来られないとなると、妹も、お供えを送ることにした。
わたしは、命日の前日に、母の見舞いを兼ねて、
お供えを持って、お参りさせてもらった。
そのところ、客がなくて寂しいのが、愛犬が、大きな声で吠えて、甘えて、話もできないくらい。
父の命日は、月の終わりで、最も寒い時期なので、
母が亡くなるのではないかと、心配になるので、
万が一、死に目に会えないと、と必ず、逢いに行く。
母は、元気そうで、ほっとした。
お供えに、父の好物、きんつばと、チョコレートを持って行った。
同じものじゃない?
と言われて、見ると、リーフのチョコレートを、妹からのお供えで送ってきている。
リーフのチョコレートは、
友人の個展に伺った時に。誰かが持ってこられてて、お茶と一緒に頂いたことがあった。
小さなチョコレートが、リーフの形で、いくつか入っている。
食べすぎなくて良いなあ、かわいい。
御影のシーアで、同じチョコレートがあるのを見たので、きんつばと一緒に。
父はチョコレートは、食べているのをあまり見たことがない。
わたしは子供の頃から、大のチョコレート好き。
だから、虫歯ができるのよ、と甘いものが苦手な人から笑われるくらい。
子供の頃、鼻血がよく出た。
鼻血が出ると、脱紙面にお酢をはたして、鼻に入れると、すぐに止まった。
大人になつてから、鼻血が出ることは無くなって、すっかり忘れていたことをいま思い出したくらい。
父の好きなものは、柿とスイカ、桃、バナナ。お前菜や大福、御座候、甘いもので、日本古来のもの。
ステーキは、甘辛く味付けして、すき焼きは、砂糖たっぷり。
肉が好き。
鳥や豚肉はダメ。
芋、タコ、南京、筍、椎茸、焼きぶり、天ぷら、玉ねぎの天ぷら、など。
父の好物は、といえば、いくつも浮かぶ。
食べるシーンが、ドラマの中に昔はよく出てきたものだった。
食べることに、命をかけるほど、こたわるひともいる。
最後に食べたいものは?と言う番組もあった。
美味しい店の紹介で、視聴率を持たせている番組もある。
命日を問わず、仏壇の前に、故人へのお供えが、絶えず置かれている。
人生はフルーティ、に出てきた、素敵な老夫婦。
先だったご主人のために。毎日、生前と同じように食事を作って、供えていた。
食べるために生きている人もいる。
人間の三大欲望と言われる、睡眠と食事と性欲。
食事に対する欲望は、生きていく、中心にあるように思う。