マスクをするようになって、お化粧をしなくなった。
美容院に行かないので、髪は伸びて、
鏡を見ると鬱陶しくて、気分悪くなるから、出来るだけ見ない。
お化粧と言っても、日焼け止めに効果あると言われて、下地ファンデーションを少し塗るくらいだけど、ポイントの口紅は、
晴れやかさを添えて、ウキウキした気分の手伝ってくれる。
若い頃は、化粧の必要がなかった。
髪も気にしなかった。
若い頃は、何もしなくても、醜いと思ったことはなかったのに、
歳を取ると、カモフラージュが必要になる。
ピンクか、オレンジ系の中間色の口紅をつけていた。性格が中途半端なので、色も中間色を使ってた。
パリに住む従姉妹は、お化粧しなかったら、人前に出られない、といつて、
恋人がいると。寝るときにもお化粧してたくらい。
白髪が、一本でも目立つのが嫌で、少しでも見えると毛染めしていた人が、
コロナ感染が広がっているパリ。
白髪を帽子で隠していると言う。
彼女が、わたしが付ける口紅を見て、
似合わないわ。これつけてみて、と言って、
自分の真っ赤な口紅をつけるようにアドバイス。
つけたことない真っ赤な口紅。
慣れた目には馴染まないような気がしたけど、自分は晴れやかになる。
同じ色の口紅を買って、つけてみる。
よく似合ってる、と妹に言われた。
以来、口紅は、チャームポイントだと思ってたのだけど、マスクをするようになってから入らなくなった。
ダイナースの情報誌に、綺麗な赤の口紅の広告が出てる。
エルメスだった。
素敵な色。
モダンで本質的なエルメスの美の哲学が生み出した、シルクスカーレット。
サテンとマツト、二つの質感で展開される、ルージュ、エルメス。と書いてる。
従姉妹のセンスは、パリで長く暮らしていて、絵描きだから、色にこだわりがあつて、確かなものだ、と納得できる。
ダイナースの情報誌は、素敵で、ゴージャスな情報ばかり。
お金の有り余っている人への情報じゃないのか、と思うくらい。
わたしは、旅行保険が、一億ついていて、
年会費が無料なので、ありがたく、続けていて、
情報誌は、見て楽しませてもらっている。
今月は、ライカの特集。
カメラ好きの友人に見せたら、喜ぶとだろうな。