一人暮らしに慣れているはずの私でも、
誰とも合わない日が続くと、そろそろ精神的な圧迫感から、開放されたいの思う頃。
ステイホームは、これからが本番だというのに。
友人のブログに、御影の西村屋で、美味しそうなケーキとコーヒーを飲んできて、生クリームのホィツプ付きのケーキを見たら、もうたまらない。
西村屋のコーヒーの香りが鼻をつき、甘いケーキの味。
西村屋で、人気のケーキはどれですか?と聞いたら、それと同じのを勧められた。
ホィツプがついている分、お得感がある。
甘い甘いで、満足感もたっぷり。
もっとも、わたしは、梅田の西村屋で、友人と一つだけ注文して。分けて食べていたのだけど、
ケーキ入らない、という友人に、わたしが喋っている間に、結構食べてもらって、
美味しさを味わう程度なので、
余計に、恋しさが膨らむわけで。
車で、近くまで行く用事があったので、
よーし、行ってみよう、と思ったものの、
やっぱり、ここは我慢のしどころ。
行かずに帰ってきた。
昨日は、母の誕生日。
いつもなら、皆で寄り合って、
部屋を飾ってもらって、お祝いするのだけど、
去年の4月に、ターミナルだと言われてから、
一年。
差し入れに、プリンを買って持っていった。
玄関先で、いつも預けて帰ってくる。
昨日は、入居者さんと職員の方に、お祝いしてもらっていたよう。
母の表情が和らいでいた、との報告と、写してくださった写真をいただいた。
美容院の入店を断っているので、
髪が長くなっている。
わたしも、行けないので伸びてきて、気持ちが塞ぐけれど、
出てきた職員さんたちも、ご同様。
施設では、感染するリスクをできるだけ避けて、注意されている。
BSで、海外のコロナ事情を放送していた。
ドイツとフランス、ニュージーランドも、
一部の経済活動を開始している。
自動車工場など、生産に携わる企業から開始して、
久しぶりに集まった従業員達。
感無量で涙を貯める人もいる。
働けることの喜びを噛みしめながら。
一方で、フランスの介護施設に入っている高齢者との、面会できない家族の悲しみや、
入居している高齢者が、家族と会えない辛さに限界状態にある人。
入居者同士も会うことを禁止されていて、孤独に打ちのめされ、食べることを拒否する老人もいる。
それから比べれば、
母は、入居者の皆さんとは、家族同様に暮らせるのだから、幸せでありがたくて。
フランスやイタリアは、家族で暮らす人が多い。
アメリカもファミリー。
母に会えない日々、
自分が好きで、一人暮らししている分には、意識しないが、半ば強制されて、ガマンしていると、
だんだん息が詰まってくる。
環境に恵まれた場所にいても。
特に、夜がいけない。
深夜、ふと、たまらなくなる。
息子に会いたい。
会いたいなあ、と思うと、自分の寂しさが、
広がっていく。
いつでも。、自由に飛行機に乗って、遠くまで行ける時には、それほど思わないけれど、
行けない、行ってはいけない、と禁止されると、
余計に、寂しくもなり、会いたいという思いが強くなる。
施設に閉じ込められている、老人が、時折訪ねてくれる、愛する家族に会えないというのは、悲しみの上に、絶望感も産む。
食事を食べないようになった老人の心境。
生きていても仕方ない、という心の状態は、
わたしの胸を痛める。
それでも、前に進まなければ。
いつまでも、続かない。
必ず、終わる時がくる。
食べなくちゃいけない。家族と会える日のために。