師走になると、どこの家でも、お正月の準備に気忙しくなる。
取り立てて何もしなくても、大なり小なり、お掃除をしなくちゃ、という気になる。
12月の初めから、始める人もいる。
ジムに来ている人が、しばらく来てなかったので、
どうしてたのですか。旅行にでも行かれたのかと思ってました。と言うと、
暮れのお掃除をしてました。と言われる。
三階建なので、徹底的にお掃除するので、何日もかかるとか。
普段、不眠症で、自律神経失調症だと聞いているので、
潔癖症なんだな、と。
奥さんにとっては、お掃除してもらえたら、嬉しい旦那様だけど、
それだけに、難しい性格でもあると思う。
にこやかで、穏やかそうに見えるけれど。
見えるところだけ、適当に掃除しておけば良い、
というのが、私の流儀。
今年は、息子夫婦が暮れに帰ってくるので。
ある程度、掃除しなくちゃ、と思って、今日は、
1日、出かけずに、掃除することにした。
途中、休む時間のほうが長くて、だらだらやってたけど、一応。
掃除すると、誰か来ないかな、とひとを招きたくなる。
普段から、毎日、このくらいお掃除しておけば、
いつ誰が来られても、
お上がりください、と、言えるのに。
大して時間かからないのだから、これからは、と思うのだけど、続かない。
すみません、散らかってますので、と玄関払いで、言い訳ばかりしなくちゃならない。
掃除した時の、気持ちよさと、散らかりっぱなしの時の、気持ちの悪さ。
気持ち良いほうが良いに決まっているのに、
誰も来ないから、散らかし放題。
明日やれば良い、という、明日伸ばし。
お尻に火がつかないと、腰を上げないのだから。
ちょっと綺麗になったところで、お正月用に、新しいものが買いたくなった。
着古したものを少し捨てて、新しいものに変えたくなった。
スリッパや、日用品。
部屋着など。
新しい発想が生まれるのも、頭を空っぽにしないといけないのじゃないかな。
過去を引きずらないことで、新たな発想が生まれ、
明日への飛躍があるのではないかと思う。
過去は過去。
未来は未来。
お正月を迎えるためのお掃除も、清めて、真っ白な頭で、新しい年を幸せに向かって、踏み出せるための、去年を忘れるためのものかもしれない。