青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

今井のおうどん

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松竹座の玉三郎舞踊公演が終わってから、早めの夕食をしておこうと思った。

お腹がシクシク痛むので、牛カツは無理。

思いついたのが、今井のあんかけうどんでした。

お腹の調子が悪い時は、今井のおうどんで、お腹を満たす。

終わったのが5時過ぎだったので、店は空いていました。

観光客も、おうどんには、魅力ないのかなあ。

今井のうどんは、讃岐ように、腰の強いものではなく、京うどんのように、柔らかすぎることのなく、

中途半端な硬さで、大阪うどんの代表的な名物うどんです。

安くて美味いものでないと納得できない、勘定高い大阪では、ちょっと高めですが、それだけの価値は十分あるので、お土産のきつねうどんを始め、色々買って帰る人も多い。

母ときた頃は、おでんをよく食べました。

上品でとても美味しいので、この店の名物の一つ。春は豆ご飯をつけて。

あんかけうどんは、かけの次に安いのですが、たっぷりのお出しが、あんかけでとろっとしてうどんに絡めて食べると美味しくてハマりもの。おろし生姜とネギの相性の抜群。

あんかけを食べるようになったのは、雑誌に載っていたことから。

料理研究家の小林さんが、大阪に行くと、今井のあんかけを必ず食べないと我慢できないほど、美味しいと絶賛していたのです。

それまでは、大阪は、きつねうどん、と決め込んでいました。甘辛に炊いたあげさんがないと我慢できないと。

あんかけうどんは、丼一杯にお出しがたっぷり。寒い日は体が温まって、お腹に優しい。

通常は、これで十分なのですが、目につてしまったのが、金曜日限定。

福井の手打ちそばを、金曜日限定で、通常価額でサービス、というメニューです。

福井のそば。うーん食べたい。そばが大好きですから、我慢できません。

ざる蕎麦。

 

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東京に行くと、ざる蕎麦を求めて、食べに行くくらいです。

福井のそばは、美味しい。

で、お腹痛いのに、ざる蕎麦も注文。

細いそばで、量は少なかったので、ペロリと食べてしまえた。まだたべたい。

美味しすぎる。

我が家の近くにある、手打ちそばの店は、今井で修行した人がやってます。

そこもとても美味しいのですが、今井の、つけ汁は、大阪風に濃くて少し甘めで、たっぷりあって、本当に美味しかった。

店を出る頃になると、たくさんの人が、イスに座って、待ってます。

ちょっとした時間の空白に運良く座れたようでした。

うどんと蕎麦で、1500円。炭水化物だけの食事でしたが、たまには良い。い

満足して、松竹座の楽屋口の方から帰ってみると、寒い中、フアンが待っている。

もう出て来られる頃だなあ、と思い、ちょっと立ち止まってたけど、風邪引いたら困るので、

その場を離れた。

 

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まるで、傾城に会いにきた、まぶ、が、廓の見返り橋で、名残を惜しみたい気分。

まぶ、というのは、間男、と書くので、マオトコ、と呼んでいるけれど、まぶ、というのは、

真夫、という当て字がふさわしく、玉三郎演ずる、傾城の真心だろうと思う。