高槻の画廊を観に行って欲しいと頼まれていた。
小さなスペースだけど、来年の2月までは予約で詰まっているとのこと。
引き返して、長居まで、メガネのレンズを入れてもらいに行った。
お昼を食べる時間がなくて、お腹が空いてたまらなかった。
レンズを頼んでから、コナミに行くまでに、お腹に入れておこうと思って、駅前の吉野家に入った。
吉野家の牛丼が美味しい、一番の好物だと、中井貴一が言っていた。
私の先入観は、安くてまずいだろうというイメージだった。それに入りにくい店。男が行くところだとも。
中には誰もいない。
牛すき、と書いてるので、冬は牛丼はないのかもお思いながら、聞くと、メニューを出されて、どれにするかと。
少ないのが良い、というと、小腹のセットメニューが良い。
牛丼の小丼とサラダのセットが、400円。
すぐに出てきた。
結構いける。サラダが美味しい。
こ丼で、お腹一杯になった。
これが、中井貴一にとっての最高なのだ。
お腹いっぱい食べたいと思った貧乏時代の味は、たしかに最高なのだと思う。
バナナを腹一杯食いたあと思った芸人の話も思い浮かぶ。
父も若い頃、映画が好きで、遠い劇場まで、電車賃を節約して、歩いて行ったと聞いた。
あんぱんが食べたくて、それを買えば電車賃がなくなる。
アンパンを食べながら、長い道を歩いたと。
若い頃、貧しい体験をすることは、希望につながる。
腹一杯食べられるように、頑張ろう。
お金を稼がるようになろう。
そして、その頃の味は生涯忘れることのない、最高の味になる。
若い頃の苦労は、買ってでもしろ、という。
買うつもりはなくても、貧しさに耐えて、何かを情熱的にやり続けた人で、大成している人は多い。