友人が、神戸文化ホールのメンバーにまでなって、チケットを買ってくれた。
20列目だから、オペラグラスを持参して行ったら、な、なんと、1番前。
感激。嬉しすぎる。
友人に感謝。
入館前に、トイレで並んでたら、後ろの人と玉三郎の話になって、玉三郎の会に入っているとのこと。
入会金も年会費も高い玉三郎の会。
懇談会とか、玉三郎と会えるとかあるのですか?と聞いたら、そんなのは全くない。
年に何回か、印刷された直筆の手紙と、カレンダーが送られてくる。
その人は、今回の玉三郎トークのチケットも、会に申し込みで買ったそう。
いい席ですか?と聞いたら、14列目。
良いですね。と言ってたけど、
一番後部が一列目だった。20列目は、一番前。魔法みたい。
一時間半のトークショー。
インタビュアは、玉三郎の勉強会に参加し、歌舞伎役者になった人で、歌舞伎で見たことあるハンサムな若者。
玉三郎の話はユーモアを交えて、優しさが玉三郎全体を包み込むようで、美しくて、その時間は、幸せな時間。なんと短く感じるとでしょう。
質問に答えるという場面になって、
質問したいけど、恥ずかしくもあり。
若い人が積極的に手を上げて。
吉野川で、母親役の玉三郎が娘の菊之助を、涙をこらえて刀にかける場面について、剣道の心得を学んで、美しく見せる形を披露してみせたり、
政岡が、幼い2人に、ご飯を作って食べさせる場面での、裏千家の茶道にのっとった身動きなど、顔細やかに説明したり、
今まで、話題になかった、玉三郎のお兄さん、実のお母さんと優しいお父さんのプライベートな話題を、ユーモアを交えて。
玉三郎 は、観客から観て、違和感がある以前に、舞台を降りる美学を持っている。
玉三郎の後継者が、未だ出てこない、非常に難しい役所の、阿古屋をいつまで観られるかは、歌舞伎ファンにとって問わずにはいられない質問。
あと5年が体力的に演じられると思う、とのこと。
三味線、鼓弓、箏の三弦を演奏できなければ演じられないが、それだけではなく、傾城をいくつかのスタイルで演じて、阿古屋への道を極めて、阿古屋としての品格と形が可能になる。
福助の娘、児太郎、菊五郎の息子、菊之助、と
梅枝の三人が、三弦の稽古をしているが道は遠い。
玉三郎が、先人から学び、受け継ぎ、さらに独自の飛躍で作り上げた形を、細部に至るまで解説しながら、舞台の演技を、NHKが製作してきた。
それらを、継承する役者の教科とするために、玉三郎は、持てるものを全て残していこうとしている。
今月の末には、bs朝日で、玉三郎のプライベートライフが放映される。
玉三郎は、独身で、後継者は、歌舞伎や舞台を目指す、全ての若者達なのだ。
舞台で共にいて玉三郎の演技を見ながら、学んでいける、5人の若手女型に、期待をかけつつ、現役で美しさを失わない限りは、舞台に立ただろう。
夢のような時間は、瞬く間に過ぎて、心臓の高鳴りは、帰り道は、勿論、友人と、西村屋で語りあっていた時を除いて、コナミに行っても、遅い帰り道も、すっと胸を打ち続けている。
車て来ていた友人に乗せてもらって、帰り道、久しぶりに、御影の西村屋に。
バリからのお土産をもらった。
大好きなチーズ、コンテと、シトロンを包んだチョコレート。
パリ祭は、昨日だったんだ。