青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

10月歌舞伎は、勘三郎にオマージュ

 

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10月の歌舞伎座は、芸術祭参加の芸術祭。

勘三郎の7回忌、追悼公演。

勘九郎と七之助が迫真の演技で、父親を偲ぶ、最高の舞台を展開している。

勘三郎が、兄さんと慕っていた、仁左衛門が、助六曲輪初桜、で、助六を演じて、揚巻に、七之助。

二人の兄弟の母親に、玉三郎。

勘三郎が演じた、白酒売り新兵を、勘九郎が演じて、笑いを誘う。

 

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実は曽我兄弟。へなちょこな女のような兄と、荒くれの血気盛んな弟。

喧嘩のやり方を兄に教えて、やってくるひとに、股くぐりをさせる場面に、観客は大笑い。

七之助の揚巻は、美しくて、貫禄十分。玉三郎に教えてもらったのだろう。

最後は2時間の長いお芝居だけど、あっという間。

勘三郎が演じた、吉野山の、きつね春信に、勘九郎。静御前に、玉三郎、という豪華な、吉野山は、二番目の作品。

 

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勘九郎の舞は、父親の勘三郎が嫉妬をいだく、と言っていたくらいに、上手。

玉三郎とのコンビは、よ、ご両人、という掛け声がふさわしい、素敵。

おちょけた、間抜けの、早見藤太に、勘三郎が亡くなった後、追うようにして亡くなった、坂東三津五郎の息子、巳之助が、面白おかしく演じて、笑いを誘う。

観客を喜ばせるために、挑戦しただけた、勘三郎の追悼にふさわしい、楽しい舞台。

 

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天国に向かって、見てますか?やってますよ、ガンバってますよ、と出演者は皆、心に描きながらの、

息のあった素晴らしい舞台です。

最初の出しもの、宮島のだんまり。

勘三郎が演じた、大江広元を、錦之助。中村座の親しい仲間だった、扇雀ほか、沢山のゆかりの深い役者さんの出演で、夜の舞台が始まりました。

今回は、夜の部だけ。

前から三番目の先でしたが、端なので、

歌舞伎座は、お芝居は、まんなかから、見るのがベスト。

 

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仁左衛門の孫、千之助も出演

 

 

歌舞伎座は、舞台が横長で広いですから。

まじかで、役者さんが見られるのですが、舞台全体を考えると、少し後ろでも、中ほどが良さそう。

仁左衛門が助六を演じるのは、平成10年、1998年以来のことだそうです。

助六は、二世団十郎が、1712年に初演しました。

 

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成田屋の伝統に敬意を表して、助六由縁江戸桜、という名前は使わずに、ほかの家の人が演じる時は、助六曲輪初桜、とするそう。

江戸歌舞伎を、上方の仁左衛門が演じるのは、珍しいことです。

来月は、猿之助が、勘三郎よ、法界坊を演じる。

来たいけど、そこまでは贅沢、とも躊躇。

玉三郎が出ていると、見ておかなくちゃ、と優先するのですが。

10月25日が千秋楽。

玉三郎はこと後、八千代座の公演に。

八千代座、楽しみです。

12月には、歌舞伎座は、また玉三郎が、阿古屋を演じます。

若手の、梅枝、児太郎が、日替わりで、阿古屋に挑戦します。

玉三郎は、後継者を育てるのに、懸命になっているよう。

七之助にも力を入れて入れている様子。

児太郎、梅枝が、阿古屋をやりたいと名乗り出たようですね。難しい役。