朝早く起きるのが苦手なわたしだけど、夏は良い。
冬は、凍結が心配で、あたりはまだ暗い。
弟が、各家族を招待して、最初で最後の、という前置きの、家族旅行。
父がいたときは、毎年、全員で、暮れからお正月は、旅行で集まっていた。父が費用を出してくれる。その範囲内で旅先を選ひ、費用のオーバー版は各自負担。
大抵は、その範囲で収まった。
最後の旅行は、長野だった。
以来、今日が初めて。
母が亡くなって、父と母の永代供養が目的の旅行。
お墓と。大谷さんへの納骨も済ませて、これが最後なるだろう。
思えば、父と母は、二人で、ちょっとリッチな旅行に結構行っていた。
夫婦二人で、今でも、高級な旅がある。
父が残した、全国のキーホルダーの数を見ても、随分あちらこちらに行っていたのがわかる。
二人が、そうして楽しんでいたのだと思うと、本当によかったと思う。
父の希望は、あと10年生きたいこと。
クイーンエリザベスで、母と世界一周がしたかったこと。
初めてと外車を買うこと。それらは実現しなかった。
飛行機での海外だって、ビジネスだったら、懲りなかっただろう。
わたしが安いエコノミーの旅行を探してきて、その頃はエコノミーが当たり前。
今は、ビジネスを使った海外旅行が人気。豪華なクルーズツアーなど。
財があって、使えない、と父が言っていた。
父の居心地の良い使い方をして、多くを残して亡くなった。
父の選択は、父の経済観念と価値観に基づくもので、それが一番良い選択だったのだと思う。
今日の宿は、高級旅館らしい。
忙しくて、時間のない人だちは、
高級なホテルを選択する。
ジムに来ている夫婦は、良く上高地に行くらしい。そこの、素晴らしいホテルに泊まって、特別な料理を楽しみにして。一泊旅行で、山歩きを楽しんでいる。
勧められたホテルは、満杯。上高地には、この季節、泊まれるホテルはない。それほどの人気。
星野リゾートは、高いけど、人気なのも頷ける。
わずかな自由時間を、最高の癒しでもてなしてもらう喜びが、きっとあるのだろう。
今夜のホテルが楽しみ。
ビジネスか、安いホテルしか、選択できない。
それがわたしのベストチョイスなのだから、
貧乏性。
ちなみにはじめてのグリーン車です。
前がとても広い。横幅も。