吉田さんの展覧会の案内状が届きました。
1964年の東京オリンピックが行われた年に、吉田さんは教員を辞めて、画家を目指し、パリに旅立たれました。
その後、45年間、パリで、絵画を媒体として。世界の平和を訴え続けてきた、国際に生きる、ヒューマニストを貫いてきた方です。
肩書きなど、なんなの?
それが偉いの?
皆、人間。
人間として、どう生きるか、神の前で、平等な人間が、神が人間に求める、平和のために、毎日を
努力しながら、生きているか?
吉田さんの言葉は、実践を伴ったものでした。
自分に厳しく、人に優しさを貫いた人でした。
今、国民がこんなに苦しみ、生活を脅かされ、
痛んでいる時に、商業絡みの、利権に満ちたオリンピックが、強行されようとしています。
さながら、無知な国民を戦争に、駆り立て、
多くの尊い生命を、虫けらのように犠牲にしようとしているかのように。
新自由主義とは、自由主義でもなんでもありません。
弱肉強食の世界を容認するという主義、
一部の権力者が、利益を貪り、大半の貧しい人達を、隷属かしようとする主義に他なりません。
オリンピックが、人間讃歌の聖典などではない。
オリンピックさえ、行えば、馬鹿な国民は、喜んで、悪事を忘れて、自民党の支持が上がるだろうとの計算をしている。
国民の生命と平和など、全く眼中に無いのです。
そういう、国難の時期だからこそ、
今、吉田賢治さんが、平和を願って、人々の心の中に、平和の大切さを表現してやまない、作品の展覧会が開催されます。
吉田さんには、血縁の子供さんはなかったのですが、最愛の奥様の娘さんを、娘として、同じ愛を注がれたので、吉田さんの意志を受け継ぎ、
平和のために、吉田さんの遺作を、多くの人達に公開することをライフワークとして、懸命に努力
しておられるます。
まさに、人間と人間の関係が、平和を願う心で、受け継がれていっているのだと思います。
素晴らしい作品の数々。
平和の世界に、一瞬の永遠を感じ取ってください
東京のギャラリーでも、吉田賢治版画展を併設されています。
吉田さんは、パリに渡って、持参した、当分の生活費を全て、盗まれ、版画の、ヘイター氏の版画アトリエに所属。その作品は、北欧に絶賛され、沢山売れたそうですが、
ある時、お金になる仕事を封印して、絵画一筋の道を歩まれました。
困難な道をあえて、歩まれる方でした。