青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

秋祭り

 

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母の施設で、今日は、秋祭り。

会いに行くと、母も会場に連れてきてもらっていた。

お世話する職員は、全員が、赤とブルーのハッピ姿で、華やかさを添えて、賑わっている。

金魚すくいや、輪投げなどのアトラクション。

祭囃子が賑やかさを添えて。

皆さん、楽しそう。

金魚すくいの金魚はお人形。

施設で。先日は雨の中、バーベキューと、花火大会もあった。

母は、食べられないけど、花火は見て楽しんでいたとか。

変化の乏しい日常の中で、時おり、イベントがあるときは、入居者の表情が違っている。

私も、いつか、人形の金魚すくいを楽しんでやるようになるのかと想像すると、悲しい。

認知が入らないと、まともにやってられないだろうな、と思うが、

年とると。子供に帰るのだろう。

 

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子供だったら、本当のものじゃないもので、その世界に入り込み、想像の翼を広げ広げることができる。

ままごと遊びだってそう。

認知症なのか、子供帰りなのか、その差はないのかも。

秋祭りの頃まで、母が持ちこたえて、元気でいるのは、有難い。

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母の世話をしてくださっていた、職員で、転勤になった女性が、秋祭りにやってきて、母のそばに寄り添ってくれていた。

ふっくらと、少し太られたよう。

先日、やめた看護婦さんも、時々、母に会いに来てくださると言われた。

周りの人の善意と愛情に支えられて、母は、今日も元気で過ごしている。

明日のことは、誰もわからない。

何が起ころうとも、日日是好日。

今を楽しんでいる人達の、幸せな笑顔。