わずか、何秒かの違いで、出くわすことのない人に、何度も会うことがある。
それも、このところ、毎日になると、単なる偶然ではないように思われて。
人間の生活サイクルは、とても狭い範囲で動いているのだろうか?
昔、仲の良かった友人と、思いがけない場所で、
出あったことがある。
彼女の友人宅に行く途中、道がわからなくて、
偶然に道を聞かれた。
彼女は車の運転をしていて、車から出てきて、
びっくりした。
その後、また、三宮で、偶然に、出会った。
不思議だね、縁があるのね。と言い合った。
彼女とは、ある時期、良く会って、電話を毎日のように。遅くまでしていた。
一人暮らしと、家庭のある人と。
環境が変化すると、なかなか会えなくなった。
今は、年に一度会うかどうか。
偶然に、出会うことはなくなつた。
父にも、偶然に
良く出会った。
映画館の中だつたり、ひょんな場所だつたり。
その父は、もうこの世にいない。
会わない人には、全然合わない。
心が通いあつているひとは、引き合うのだろうか!
それとも、生活のリズムの中で、同じ軌道を動いているのだろうか?
海外を旅していた時に、行く先々で、また、出交わす人がいる。そういう時、親しみが湧いて嬉しい。
イギリスを、縦断した時、何度も、違った場所で、
出会った人がいた。ウィーンでも。
なんて、不思議と驚きあったけれど、住所も名前も聞かずに、その場を立ち去った。
そういう人は、今でもどうしてうるのかな、と心に浮かぶが、それ以来、出あったことはない。
旅先で、週初を交換しても、筆不精なわたしは、こちらからコンタクトを取らないので、一期一会で終わる。
最近は、そういう風に、何度も偶然に出くわす人がいなかったのだけど、テレパシーが働いているのかな。