青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

玉三郎の幽玄、ロームシアター

 

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京都ロームシアターは、初めて。

玉三郎と鼓童の特別舞踊公演の京都での初日、

私の席は前から五番目で、真ん中に高い最高の席。

ロームシアターは、5階まである。

私の席の隣の人は相当の玉三郎ファン。京都の人。

 

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前の席のひとは、千葉から、娘さんと三日間連続で観に来られて。

玉三郎の後援会に入っていて、博多も観てきたようで、会場には、同じような追っかけの知り合いがいるよう。帰りに博多の話が聞こえてきた。

玉三郎の後援会に入っているので、ヤマハでのコンサートのチケットも申し込んでいる。

私は売り出し初日に買えなかった。

 

当然のごとく、八千代座にも、公演中は、連日で買っている、

一体いくら使っているのかしら。

交通費とホテルと、チケットは、メチャ高い、

子育てしていた時期は、観られなかったので、その反動だとか、エネルギーとお金の使い方が凄い。

さて、肝心の公演は、素晴らしかつた。

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第1部は、羽衣。幽玄の世界で、動きは能風に。

二部は、娘道成寺の花子。幽玄の世界の花子。最後に、獅子になって。なんと綺麗な獅子だろう。

こんなに美しい獅子は、他の役者では観られない。

長い真っ白な長い立髪を回転させて、観客は大丈夫かと、身体の方が心配で、割れんばかりの拍手。

台に、通常は両足で、ボンと上になるのだけど、玉三郎は、それは出来ないようで、片足づつ上がっているが、それも、最初の足が踏みしめるのが辛そう。カツラは重いし、玉三郎は子供の時から小児麻痺で、足が悪い。毎日欠かさず、パーソナルトレーナーのマッサージと整体で舞台をつとめてきた。

獅子なんて、本当はとても出来ないのだと思う。

 

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今年は、八千代座でも、封印してきた、鷺娘と、春鏡娘道成寺を、スクリーンを併用して、一部分は玉三郎が踊るという趣向を考えた。

ファンが観たい舞台を、なんとか実現したいと思ったとか。

ファンは、見納めではないかと懸念しつつ、玉三郎の舞台を、逃さず観に来る。隣の人もそう言っていた。

石鏡、これは最期じゃないかしら、と隣と前の席の人が話している。

見る側にしても、いつまでこれるやら、という気持ちに違いない。

アンコール、立ち上がって、隣の人は声を上げる。

ブラボー、大和屋。

 

私も立ち上がって大きな拍手。ついにつられて、ブラボー。

玉三郎がこちらの方を見てくれたような。

玉三郎の演出はいつもながらに美意識と観客を満足させるものだった。