以前住んであた、枚方の長尾は、すっかり変わっていた。
面影は全て消えてしまって、新しい家が枚方カントリーに続く道路の両側を埋め尽くしてる。
私が住んでいた頃、家の前は田んぼだった。
枚方カントリーは、桜の名所でも知られている。
ワラビを採った草むらもなくて、どの辺だったかもわからない。
私が住んでいた、小屋のような家ももちろんなく、
大きな家ばかり。
隣の人は?裏の仲の良かった奥さんは?と懐かしさと、当時の優しい笑顔だけが脳裏に残っている。
友人の歯医者さんに、抜かないとダメと言われた歯を見てもらった。
駅からの送り迎えの、ビップ扱い、
コーヒーと茶菓子つき、おしゃべり付きの、長時間に及ぶ治療。
今日は最終日なので、車で、私が住んでいたところを案内してもらった。
診察が終わって、枚方カントリーの中にあるレストランに。
友人は、亡くなった親友が枚方カントリーの会員で、ゴルフに来るたびに、このレストランで長話をしていたらしい。
父がこのゴルフ場に通っていた頃は、このレストランはなかった。
バスもなかった。市バスがゴルフ場の入り口にと停車している。
見晴らしの良い窓から、京都を挟んで、天王山と比叡の山が見渡せる。
大阪工大が、こんなところに変わっている。
実家の近くにあった工大から、実家の工場にアルバイトの学生が来ていて、そのまま入社した人もいた。
レストランの中は、私たちの他は誰もいない。
話好きの友人は、とめどもなぬ く、長話。
豪快に遊んだ人だから、いくらでも面白い話が出てくる。
帰りは松井山手を見せながら、楠葉まで送ってもらった。
新しいタウンになつている。
松井山手は、同志社がて来てから、マンションが建ち並び、コストコもあつて、休日は車が動かない。
新幹線が地下を走る。
楠葉は、京都の店が軒並み入っている。
すごく便利になつて、全く知らない町になっていた。
週に一度、車で楠葉のスーパーに買い物に来ていた頃は、見渡す限り、田圃だった。