この所、ワイドショーのネタになっている高畑淳子の記者会見。
しばらくはこのネタで持ちそう。
実につまらないテレビの、お粗末なソース。
被害者の人や家族は、どんな思いで、耳を塞いで堪えているだろうと思うと、こころが痛む。
1時間もの長い記者会見、マスコミの質問は時間を延長して、誠実さを示す。憐れでオロオロしているかわいそうな母親に、視聴者は思わずもらい泣き。私も。
時間をおいて冷静に見ると、おかしい。
息子思いの母親であることは間違いないなだけど、間違っている。
鏡獅子を、勘三郎と勘九郎、七之助の親子が演じている。
この秋は、橋之助が、3人の息子と、襲名披露で演じる。
子供を見守り危険に立ち向かう力をつけてやり、子供を谷底に落とす親獅子。
心は心配で仕方ないが、子供の力を信じて、這い上がってくるのを待つ親獅子。
苦心惨憺しながら、体力をつけ、知力をつけた子供が、這い上がってくると、もう立派な獅子に成長している。
子育ては、動物の親子も同じことが言えるのではないか?
過保護で甘やかすのは禁物。
これほど愚かだとは思わなかったわと息子の事を語る高畑親は、自分の愚かさを知らない。
重大な罪を犯した息子は、法の裁きに服することで、自身を省みる時間を得るだろう。自立への第一歩を歩み出すことができるだろう。
どんなことがあっても、私は母親だなんていうのは、子供をオブラートで包んで、プロテクトするよつなもの。
北野武のお母さんのように、
世間様に顔向けできない。お前なんて死んでしまえ、くらいのことが言えれば、立派だ。
二回目の面会をすませ、舞台稽古に入っているとか。
愛に満ちた優しい母親に酔いしれているのではないかと思う。
思わす涙を流した視聴者を巻き込んでの劇場ではなかつたのかと。