松竹座に、一月の歌舞伎を観に行きました。
東京では、幸四郎、七之助、猿之助が、歌舞伎座に、海老蔵は、二人の子供と一緒に、新橋演舞場、
国立劇場では、菊五郎と菊之助が親子で共演、話題は尽きない。
すこし寂しいかな、と思われた、大阪だったのですが、それがそうではなくて、坂田藤十郎、息子の、鴈治郎と扇雀、孫の、壱太郎と虎之助、成駒屋の家族が三代揃って、藤十郎の喜寿、88歳の祝いの舞台が圧巻です。
扇雀が珍しく、立役で、吉良上野介の隣に住む、旗本の土屋主税を熱演、大高源吾に愛之助。
愛之助がすごく頑張っていて、観客を引きつける演技。
涙を誘いました。
最後は、2大目鴈治郎の名演技で知られる、河庄。
2代目鴈治郎と、当時の扇雀、今は藤十郎との、治兵衛と小春の名舞台。
成駒屋だからの舞台を、松竹座で、鴈治郎と壱太郎が演じています。
上方歌舞伎の華を咲かせる、初春歌舞伎。
家族で作り上げた、迫力のある部隊が楽しめます。
愛之助は、このところ、影が薄くなっていたので、
上方で育てられた役者が、水を得た魚のように、はつらつと舞台をこなしている。
家族ぐるみの舞台は、呼吸があって、心を込めた舞台を作れるので、観客にも共感を呼ぶ良いお芝居になっている。
舞台の席が空いているのが、寂しいけれど、そのうちに足を運ぶ人が増えて、満席になりますように。
藤間勘三郎が、杖をついて観客席に入っていった。
怪我されたのだろうか?
鴈治郎の息子、壱太郎は、母親の舞踊吾妻流の家元。
勘三郎は、新作舞踊に力を入れていて、猿之助との共作も多い。
4代目を務める、鴈治郎の、治兵衛も、台詞回しが格別で、名演技。
壱太郎の、弱々しくて艶かしい美しさ