冬季オリンピックは好きで、結構見ている。
夏のオリンピックは、日本でやる必要がない、と
思って、元々反対だったから、あまり見ていない。随分前になるが、
長野オリンピックで、金メダルを取った、船木の美しいフォームに感激した。
団体での金メダルもめちゃ感激。興奮が冷めやらずだった。
キャプテンだった原田が、ノーマルヒルで金メダルを取った、小林陵侑を、泣きそうな笑い顔の白髪になって応援していた。
若かった笠井は、現役を続けながら、小林を指導して掴んだ金メダル。
金メダルは、長野以来。長い冬の時代だった。
長野で最強だった日本のスキーが、板の規定が変わって、
日本のスキーヤーにとって不利になった。
先日の高梨の規定違反の2センチ広い服。
ランダムでの検査。
残念だけど、精神的に傷ついた心の方が痛ましい。
笠井は、現役にこだわって、苦しい努力を
続けている。
今日はフリーの男子スケート。
羽生結弦は、挑戦を諦めた日になったのでは?
と予感している。
2度のオリンピック王者に輝いたのは、
ネイサンテェンの失敗があったから。
今回は、リベンジに燃えて、実力を不動のものにした、
チェンの見事な演技。群を離しての優勝。
頂点を極めたものは、やがて下降する。
羽生結弦は、ずっと恐怖心を持ちながら、チェンの上をいく
技を求めて、努力していたけれど、奪われるものとしての実感と恐怖
が、以前の精神的強さを奪われていたと思う。
切ないけれど、悲しいけれど、肩の荷を下ろせて、心の安らぎに
つながっていく。
船木は、テレビの解説者として、冬季オリンピックのたびに
出ている。
ハンサムで美しい人だった、という面影。