青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

割烹、よこて

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八千代座のそばにある酒屋で、ここで取れるワインを買った。

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辛口で、賞をもらったワイン。

おかみさんに、らららカフェに行った話をすると、量が少ないと言われる。

わたしは逆に、もっと欲しいと思わせるくらい少ないほうが良いなんて、らららで話して来たばかり。

ローマで食べたトマトスパゲッティが最高の美味しさだった、硬くて、ピリッと辛くて、量が咲かないのも、もっと食べたいと思わせるなんて。

店の若いご主人は、私の好みを少し柔らかめだと判断したのだという。

十分アルデンテだから、美味しいと私は答えたけど、もっと硬かったとも付け加えた。

今度は、もっと美味しいパスタを提供しますと言われた。

 

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酒屋の奥さんはでっぷり超えていて、食べるのが好きそうなので、この辺の美味しい店を聞いた。

辛子蓮根が好きかという。辛子蓮根のフライが、ものすごく美味しいという店を紹介された。

夜は灯りが灯って綺麗だから、と。

 

 

おかみさんは、平山温泉から通っている。平山は、硫黄の臭いがきつく、山鹿とは、違う温泉で是非入って欲しいと。バスは不便なので、タクシーで5分くらいだとか。

 

夜は、まだお腹は空かない。さくら湯にゆっくり浸かって、のどか乾いたので、よこてに、

 

 

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紹介された、割烹には入ると、賑やかな声がカウンターを占めている。

一番端の先を開けてもらって座った。

前のいけすに、魚や海老蔵、サザエなどが入っている。

辛子蓮根のフライと生ビールを頼んだ。

野菜サラダが400円。それも。

若女将が、野菜サラダは大きいので小さくしましょうか、と言ってくれたけど、400円のサラダだから、それほどないと思い良いです、と言った。

出てきたサラダが、予想以上に大きい。卵まで付いているのに驚き。

 

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辛子蓮根は、私が想像したものではなく、以前に食べたことのあるのと同じ。

フライを頼んだのですが、というとこれがそうだという。

熱々で、美味しい。たしかに美味しい。

 

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サラダと辛子蓮根で、お腹ははちきれそう。

となりのひとが食べている、イワシのフライが美味しそう。

カウンターに座っている女性が、この店の主人かとおもつていたが、顔を見て、あれと思った。

玉三郎に手紙を書いた女性に似ている。

 

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支払いをして店を出ると、若女将が送ってくれた。

初めて、辛子蓮根が美味しいと思ったらと私。

玉三郎を見にきたというと、中にいた老婦人は、玉三郎に手紙を書いてさた人ですという。

並んでいた人達は、玉三郎と仕事をしている人達だった。

肝心の玉三郎は、もしかしたら奥の座敷で、食事をしていたかもしれない。

明日の夜も来たい、イワシのフライを食べに、と言って、ホテルに帰った。