サンフランシスコで、今度は便利な場所を選んだ。
一流ホテルは手が出ない高さ。
ストラットフォードというホテルに泊まっている。
日本のビジネスホテルに近い広さ。
ユニオンスクウェアとパウエルという地下鉄駅から歩いて5分もかからない、とても便利な場所にある。
特別やすく予約できた。ホテルが、一時期だけコストダウンして、その後はまた値段を戻す。
タイミングが要求される。
このホテル、私が3日間で、39000円で予約。行く前に、調べたら、一泊で23000円になっている。
すごい変わりよう。
古いホテルで、部屋数は多いのにエレベーターは1つ。
なかなか来ないし、動きが遅い。
シャワーはついているし、簡単な朝食もついている。
3時からしかチェックインしてもらえないので、荷物を預けて、3日間乗り放題のチケットを32ドルで買った。このチケットもおかしい値段の付け方。一日券は21ドル。
ケーブルの往復は14ドル。一回券と同じ。
ケーブルカーは一回乗りで7ドルに上がった。前来た時は6ドルだった。
バスやトラムも利用できる、デイパスが便利。
パウエルのケーブル乗り場は一杯並んでいる。私はバスで、シンフォニーホールとオペラハウスにまず。
オペラの上演は3月、今はバレーの上演。
シンフォニーホールに行くと、お年寄り達がソファに座っている。チケットを買うの待っているのか、すでに買ったかのどちらか。
ブースに行って、シニアのチケットはあるかと聞いたら、今日かと聞かれて、イエス。
ラッシュチケットが20ドルで買えます、この席ですよ、良い席です、と言われて、すぐに買った。
夜かと思ったら、午後2時に始まる。
26日から3日間は、ピアニストのJeans yves Tibaudetをゲストに Ravel のピアノコンチェルト、Gマイナー。
ピアニスとは、ポスターの若い写真からは、随分年配になっていた。
魔術師のような指さばきのピアノで、軽々と、微妙な速さのタッチを、ビロードの滑らかさのように弾いている。
オーケストラが、MTTなので、申し分なく素晴らしい。指揮者は若いLionelBringuier.
一時間前に、プレコンサートのトークがある。
トークは何を言ってるのかわからなくて、寝ていた。
20分のトークの後、待つ間に、サンドイッチを買った。お腹が空いてたまらず。
隣の飲み物のところで。コーヒーはいくら、と聞いたら、6ドルというのでやめた。
すると 婦人が、お金払わってないでしょ、という。コーヒーではなくて、サンドイッチのことだった。
払ったわよ、とレシートを見せると、コーヒー係が向こうから頷いて。
コーヒーはいくらだと改めて聞くと3ドル。
サンドイッチは、細いバケットに、はハムとチーズが挟んであって、美味しい。小さいからまだ食べたいくらい。
コーヒーも買った。セットで9ドル。チップいらないから安い方。
席は 前から6番目。
最初の、ハンガリー作家の、Kodaly の作品が15分。続いて ラベルのピアノコンチェルトが20分。
休みを挟んで、ベートーベンの第4の演奏が30分。
最初の2つは時々、こっくり。
ベートーベンは、緊張を要求する音楽で、緩みがない。
最初の出だしから、引き入れて、感情を導入する旋律。激しくて力強く、強弱織り交ぜて 感動を起こすベートーベンの音楽は凄さを発揮する。
指揮者の動きも繊細かつ大胆で芸術的だった。
マチネーの演奏会だから、特に 年寄りが多い。車椅子や、歩行器の人も多い。
年寄りが半分くらいの多さ。酸素吸入を持っている人もいた。
MTTの、代表は、ジョンアダムスだけど、2月に指揮をとる。音楽を聴きに、オペラを観に、日本からもフアンは訪れるようだけどそこまでは出来ない。
ビジネスなら、疲れずに来れるから、東京に行くぐらいで、海を越えて来る人たちもいるでしょうね。
同窓会で、そういうひとがいた。今は、お姑さん おお世話で出ていけないと話していた。
ミラノ、パリ、ニューヨークなど。
昼間の演奏会は、気軽で良い。終わってから ホテルにチェックイン。
フランス人が何組かチェックインしてて、それを待つのに時間がかかった。