青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

検便より内視鏡

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元気にしてる?

夕食後に、電話した。

先日、電話があって、貸していたマンションが売れるので、

その資金で、どんな株買ったら良い?

と聞かれた。

配当金が嬉しいという。

使えるお金が入るのは良いね。

どんな株。と言われても、答えられない。

調べてみるわ、と言って、電話が切れた。

 

元気にしてる?

切れ痔で、医者に行ったら、一応、検便検査を勧められ、

内視鏡検査を依頼したら、腫瘍が見つかった。

病院を紹介してもらって、内視鏡手術した、という。

え?

心配そうな声が嫌だから、言わなかった、という。

心配されるから誰にも言わないようにしている、と。

 

本人は癌を気にしない。

以前にステージ4だと言われた時も、これで死ねる、と

思ったと言ってた。

いつ死んでも良い、癌はいい死に方ができる。

長生きしたくない、といつも言う。

長年病院に勤め、多くの患者を見てきた。

 

長生きしたくないけど、苦しむのは嫌。

コロナに対してはものすごく慎重で、

緊急事態だから、と自粛もちゃんとやってる。

人にうつす危険とうつされる危険に対して、

すごく気をつけている。

 

警戒心は、わたしよりも徹底している。

その警戒心が、痔が出て、すぐに病院に行き、

検便は、信用できないから、直接内視鏡を

選んだ。

幸いだったね。

内視鏡で、簡単な手術で済んだ

 

悪性か良性かは、まだ検査待ち。

癌だっても、良いのよ。

癌だったら、転移してるかも。

 

あり得ない。そんなに肥えてるのに、転移してたら、

痩せてくるわよ。

淡々と事実について話ができる。

考えてみれば、癌は、誰でもなる病気だし、

いつ亡くなるか、人間だから、誰でも起こること。

 

腫瘍が見つかって、それを除去できて、

ラッキーだった

痔を自覚しながら、ただの痔だと思うのは、

わたしも含めて、人間は、自分に都合の良いように

考えがちだから。

検便で安堵していても、発見率は半分以下。

内視鏡はできるだけやりたくないが、

早ければ、簡単な手術で助かる。

検便よりも内視鏡を選ぶべきだと思った。

 

家が売れて、そのお金は、

これから先の、楽しみのために使うという。

ばらまきの好きな人だから、

今後のために置いて置いた方が良いよ、というと、

10年は生きないから、と楽観的な答えが帰ってきた。

 

4ステージの時も

今も、スタンスは変わらない。

ボランティアが生きがいの、友愛精神の強い人

だから、ずっとこのままで、長生きするんじゃないかな。

元気ではち切れそうな身体をして、人が喜ぶことが大好き。

惜しみなく、寄付と差し入れと、援助が好きな人。