トレーニングに向かう車の中に、電話がかかった。
運転中です、というと、緊急の知らせなので、
すぐに折り返して電話してください、と言われた。
じゃ。このままお聞きします。
知らせは、離婚した夫が亡くなったという知らせ。
今朝、亡くなっているのを、敷地内に家がある、従兄弟の奥さんが
発見した。
昨夜は元気だったとか。
今後のことをどうするのか、相談して欲しい、
息子に連絡して欲しい。
メールはしたという。
自分にもしものことが有れば、息子と私に連絡してほしい
と頼んである、とは聞いていたけれど、
長年会ったこともなく、
どうすれば良いのか、離婚して関係がなくなっている人間が、
どこまで踏み込んで良いのか、分からず、
動転するばかり。
心臓が悪かったので、死因は心不全ではないか、と想像されるが。
息子に電話した。
アメリカにいる息子が帰って来れても、二週間の隔離で、人前に出ていけない状態。
息子は、私が代理で全て任せるという。
不審な死でなければ、葬儀場の運ばれる手配はしてもらったよう。
今日、トレーニングが終わって、警察に行くつもりしてたけど、明日、葬儀場に行くことになった。
親しくしていたどの人にも初対面。
何もわからない私が、お葬式から後のことまで代理で決めることになっている。
向こうの人たちの意向もあるだろう。
あらかじめ、亡くなった場合のこと、話が出ていなかったのだろうか?
明日、葬儀場に伺って、息子の代理として、今後のことを相談する。
悲しい知らせのはずだけど、実感出来なくて、悲しみは湧いてこない。
生きている間、無関心になりがちな死。
死ぬことに抗って、さまざまな努力をするのだけど、
いつか必ずやってくる死。
長患いすることなく、節制もしないで好きを優先して、
生きてきた人の突然死
は、良い死に方だったと思う。