新型コロナ感染が、世界に拡大し、アメリカや、イギリスは、感染を引き起こした中国を敵対視する、発言が出ている。
一方、中国は、途上国へ援助の手を広げて、
中国の世界制覇を目論んでいる、という、発言が出ている。
民主主義の崩壊が懸念される、ハンガリーやイスラエル。
家に閉じ込められ、外に向けられる怒りを、家庭内の弱者に暴力が、増えている。
社会の分断、国家間の分断、保守主義が加速されている。
フランスの経済学者であり、哲学者が提案する
パンデミック後の、生き方に、私は感銘を受けた。
利他主義。
利他主義とは、相手の利を優先して、自分を犠牲にする、という意味ではなく、
合理的利己主義。
例えば、ウイルス感染を広げないために、
ウイルス感染を受けないためには、他者の環境を整え、ウイルスを作り出さない世界を作ることで、
自分の安全が守られる、ということ。
世界に、貧富の差が拡大し、自分さえ良ければ良い、という、経済戦争が、自分を攻撃する、という
状態が、パンデミックによって、証明された。
パンデミックが、排他主義を増大させれば、
暗黒の時代がやってくる。
自分の利を得るだめに、影響を受ける他者が健全でなければ、自分を守れないし、そうでなければ、
人間は未来に希望が持てない。
利他主義、は、合理的利己主義、という哲学に、
私は、暗黒の時代から、光が見えるような希望を感じている。
日本の医療は、最前線にありながら、
ウイルスへの備えを怠ってきた。
パンデミックは、医療のあり方を変えた。
見えない地味な研究に、研究費をつけることで、
私たちの健康が守られるようになる。
お金に困っていない人間は
家に潜んでいれば、感染から逃れられるが、
ゴミ集めは、私たちが生きていくために必要不可欠。
医療に携わる人達の働きがなければ、生きていけない。
私たちの健康と安全は、彼らの健康と安全によって、成り立っている。
あらゆることが、そういう価値観によって、グローバルに、展開されていくことが、人類が生き残る道、だと、私も思う。
人間に敵を作らず、保守化せず、本当の民主主義が、
新しく、生まれかわれるのではないか。
今、とりあえず、私たちができることは、
家にいること。
命令されなくても、強制されなくても、
自発的に、人に感染させないために、
人と会わないこと。
それが、早く、感染を止めて、
経済の痛手も、食い止めることにつながり、
私たちの暮らしを安させることが可能になる。