青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

映画復活とニューオリンズの思い出

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55インチのテレビは、有機の4kなので、スクリーンが深みがあつて、美しい。

撮り貯めた、映画は、一本観るのに、二時間はかかるので、1時間の、ドラマくらいに、手が行く。

韓ドラにハマってしまって、毎日、夜になって、家に帰ると、ご飯たべながら、観てたりして、つまらないなあ、と思いながら、惰性で。

テレビを変えたので、映画を見てみた。

アカデミー賞の季節になると、受賞作品をWOWOWで放映する。

見てないものをビデオドリしていた。

ビールストリートの恋人たち。

ニューオリンズが舞台。

夏に行ったことがある。

4、5日だった。

キャリーバッグが壊れて、ホテル近くの店の前に、サムソナイトが置いてたので、入った。

ビデオカメラを勧められた。軽くて良さそう。

これを買えば、サムソナイトの鞄は無料、と言われた。

1800ドルだという。

そんな高いもの買うきない、というと、

中に、沢山のコレクションがあるので。見て欲しい、という。

興味本位でついて行った。確かに、いろんなものが置いてある。

とらの毛皮や、高級そうな、中国家具など、所狭しと置いている。

店主は

 

これらの在庫で、金詰まりで困っている、という。

ビデオの値段が、徐々に下がり始め、

これが最終、買ってくれ、と、550ドルの提示。

300ドルの、サムソナイトをつけて。

安い買い物だと思って、飛びついた。

ビデオがあれば、街の中、ライブなど、使えると思った。

いざ、使ってみると、フラフラして、じっと動かさないでいないと、画面がぶれる。

これ、本当に1800ドルするの?

こんな値段じゃないの、とおもいなから、帰ってきた。

旅行鞄は、車輪がスムーズで、けっこう入って気に入っていた。

息子に電話で自慢すると、

そんなの、60ドルくらいで売ってるものだよ。

騙さられた。良いかもだ。

ビデオは、処分も出来ず、まだ、置いている。

見るたびに、うんざりするから、引き出しに入れて封印している。

その体験以外には、ニューオリンズは、とても楽しかった。

毎夜、ジャズが流れ、引き込まれるように、どこかの店に入った。

昼間の街は汚い。

だけど、黒人が溢れていて、差別は

 

表面的には見られない。

南部は、黒人奴隷を使っていた、差別的なところ。

ビールストリートの恋人たち。

なにかと問題が起きると、犯罪者は、黒人が槍玉に。

差別的な白人の警官が、黒人に向けるのは、どうやって、犯罪者に仕立てるか。監獄にぶち込むか。

そういう環境の中にあって、黒人家族は、愛ある暮らしを大事に生きている。

幼な馴染みの、若い二人。

恋人は、冤罪で、死刑にもなるかなしれない、白人女性をレイプした犯人にされた。

新しい命が、彼女の中に宿っている。

二人の愛は、劣悪な中で育まれていく。

差別する側の人間達の、愛のない、不安で、憤りの中で生きている、精神的な貧しさと、抑圧され、人間として扱われない黒人の、人間らしい、愛に支えられた生き方と、うまく描かれている作品。

映画って良いなあ、と改めて思う。

つまらない番組に、左右されることなく、

丁寧に作られた、映画人の、ポリシーのある映画に、これからは、時間を使おう。

そう思わせる作品だつた。