楽団の、主席奏者、副主席奏者達を集めた、viirtusoシンフォニーオーケストラのリサイタル。
三枝成晃の、阪神大震災後に作曲した、リクエイムから始まりました。
今回で8回目。
今年は、
阪神大震災25年記念事業のコンサートで、沢山の企業、店舗、団体などの協賛。
三枝成晃さんが、演奏前に、挨拶して、
NHKが、一週間も。地震について放送しているのは、警告なのではないかと思う。
水を十日分貯めて、地震に備えていると話など。
西宮は、既に体験済みだから安心です、と言われた。
三枝さんが、ソニーの創業者、盛田昭夫氏に捧げた、カンタータの話も。
震災のためのリクイエムが始まり、悲しく美しい旋律。名手達の
素晴らしい演奏を聴きながら、阪神大震災で亡くなった、関学のフランス語教師、中川さんのことを思い出し、アパートから、命からがら助かった、友人のことなど、振り返ると、痛切な思いが蘇ります。
わたしも、死ぬんだと感じた、ひどい揺れに、果てしなく続くような恐ろしさを体験した、阪神大震災。
沢山の人が亡くなった。
人が本当に亡くなるのは、忘れさられた時。
思い出の中に生き続ける。
チャイコフスキーの、ロココ風の主題による変奏曲では、16歳のツエリスト北村陽さんが見事な演奏。
西宮生まれで、すでに世界的に活躍している。
休憩を挟んで、カンタータ、天涯が、カウンターテナー村松稔之さん、3つの合唱団とオーケストラで。
これは、ソニーの創始者、森田昭夫さんに捧げた曲。
阪神大震災で亡くなられた方への追悼の意味もあったと思う。
感動的な演奏と、美しい、カウンターテナーの天使のような声。混声合唱団の歌声も素晴らしく、
言葉が加わると、これほどにも、説得性が出て、音楽の価値を高めるものだと、実感した。
歌は、詩であり、詩は言葉。
ベートーベンの第九でも、合唱が入って、音楽の世界が、果てしなく広い空間と祈りの世界に引き込「、感動をより深いものにする。
人間の存在理由は、言葉によって、具現化される。
暮れから、お正月、音楽ざんまいの日々だつた。
3日には、これから、西宮芸術センターの、500演奏コンサートに出演する演奏家だちの、新春コンサート。テレビの、新春オペラコンサート、ヨーヨーマの、アテネでの、バッハ無伴奏。
ヨーヨーマは、世界で今もっとも実力のある、チェロ演奏家。
魂の演奏は、人の技とは思えないほど。
音楽は、神様の愛を人間に伝える贈り物。