歌舞伎座で公演中の、黒塚が観たくて、飛行機とホテル、チケットを買っていた。
今朝、電話して、キャンセルした。
何日か前なら、30パーセントのキャンセル料で済んだことを、全く知らなかった。
キャンセルは効かないと思い込み。
昨夜、ネットからキャンセルしようとしたら、できない。
当日扱いになって、電話でのキャンセル。
全く戻らないと諦めてたけど、当日で、50パーセント、払い戻しができる。
歌舞伎のチケットは、歌舞伎座で当日取るつもりでいあので、こちらは、転売も不可能。
東京にいるひとに、今夜のチケットを取ってもらったら、行ってもらえるので、無駄にしなくて済むんだけど。
猿之助の、黒塚は、ますます外に磨きがかかっているようす。
一番前の席を買っている。
だれか、行ってくれないかな。
翌朝の春の花チケットもある、
こちらは、三階席の二番目。
キャンセルして、わたしはホッとしている。
母のそばにいてあげられる、
何かあればすぐに駆けつけられる。
プライバシーに、かかわるから、書かないほうがいいかもしれないのだけど、昨日、電話があつた。
母を見舞ってくださるという、
母のずいぶん良くしてもらって、会えて、お礼が言えて、少しでも気が楽になった、と言われた。
すっかり外見は変わっているから、驚かれたとは思うけれど、母の表情は、とてもよくて、嬉しそう。
私たちの話す声が楽しそう。
きっと、わかっているのね、
わたしは、母がいなくなった自分を想像できない。
どうなってしまうのだろうと、ずっと思ってきた。
母が、長生きしてくれて、その間に、心の準備をしてきたつもりでいるから、案外ホッとするという気持ちも、母にご苦労様、という気持ちも湧くかもしれないとは思っているけれど。
空虚になるだろう。
空虚な身体と心を、風船のように飛ばしてやろう。
あてもなく、長い旅に出よう。
もしわたしにその元気があるなら。