友人のブログで、ともしび、という映画のことが出てて、神戸シネリーブスでは、昨日まで、と聞いたので、梅田でやってるかと調べたら、テアトルシネマで、上映していた。
夕方の6時10分からの上映。
母の救清水とハンドクリームがなくなってるので、久しぶりに、梅田の素肌美センターに電話して、予約した。
月末で、その月の特別価格の商品を買うために、たくさんの人が来てて、混んでいた。
いつもは、一人か多くて三人くらいで、空いてるのだけど、土曜、日曜は、混んでいる。
簡単な手入れで終わった。
映画館でチケット買って、まだ時間があるので、田舎そば、に入った。
お蕎麦くらいしか食べたくない。
注文してから、時間がかかった。
映画の始まる時間が気になった。
やっと出てきた、お蕎麦。
瞬く間に食べて、映画館に行くと、開場までの、まだ10分ある。
テアトルの座席は、後ろに倒れていて、腰が痛くなって、足を上げたり、正座したりしながら、なんとか。
まだ、ダメだ、と思いながら。
睡眠不足で、眠気が襲う。
愛の嵐、で、強烈な印象のある、演技派女優、シャーロット、ランブリングが、2017年、ベネチア映画祭で、主演女優賞を獲得した。
どのシーンも、シャーロットの、静かで、抵抗的な演技が深く印象に残る。
夫がどんな罪に問われたのかはわからない。
平穏で静かな老夫婦の生活が、夫の収監で、崩れていく。
ほとんんど沈黙の場面の多いシーン。シャーロット演ずる、アンナが次第に孤独に追い込まれ、空気が薄くなり、息もできない状態に。
凛とした姿勢で、鍛えあげた肉体でないと、あの役はできない。
シャーロットランブリングは、私生活でも、精神的に不安定な生活を送ってきた人。
若い頃の、ヒョウのような鋭さは、老いても、鋭さを失わずに、侘しさと孤独を表現するのに、ぴったりの女優になっている。
これまでの、普通だった、平和な生活が、夫の収監によって、剥奪され、親子を断絶させ、愛犬の犬まで、他人の手に委ねなければならなくなる。
全てを奪われ、孤独の恐怖に、気が狂えば、まだ抜け道があるのだが、正常な意識と理性に、立ちつくすアンナ。
社会から隔絶されて、追い込まれる孤独を、見事に演じ切った女優の勲章が、いぶし銀のごとく輝く映画だ。