フィギュアスケートの限らず、どんなことでもだけど、
進化し続けることで、過酷な競争を勝ち抜いて行く。
今日のフィギュアでは、表彰台に上がれたスケーターは、全て、300点を超えた。
200点台でも、驚異的だと思われていたのは過去のこと。
銀メダルの宇野昌磨は、完璧な演技ができれば、金を取れると思ったけれど、最初のジャンプが失敗したので、笑ってしまった、あとはできることをやろうと思った、と冷静に語っている。
羽生君は、今自分にできる限りのことがやれたと思う。痛めた右の足がよく頑張ってくれたことに感謝している、と語っている。
彼らに、終点はない。
より進化することだけが求められる。
気持ちが折れて、やる気がなくなった時に、挑戦は終わる。
フアンに支えられて、ここまで来れた、怪我があったから、この進歩があったと、羽仁君を始め、全ての挑戦し続けるアスリート達が言う。
自分に厳しく、黙々と努力し、体を鍛え上げて、目指すのは、オリンピックの金メダル。
メダルの色じゃない、メダルじゃない、参加することに意義がある、なんて言ってた時代はどこへ?
勝たなきゃ意味がない。努力の結果が得られなければ、悔しさだけ。
その悔しさが、さらなる努力への掻き立てる。
オリンピックなんてどうでも良い、という冷めた人もいるが、
熱狂的に応援し、期待を膨らませる人もいる。
期待や、ワクワク感がなければ、見る気がしないと言うのが、誰にでも言えることじゃないかしら。
同じレベルのものは、見たくない。未知なるものだから、ワクワク感があって、ハラハラドキドキする。失敗しないかと胸が痛む。
つまり、ないにでも言えることだけど、慣れは、魅力を失う。
同じであることに、安定感や、安心感はあるけれど、人を魅了するものはそんざいしない。
走り続けるしかない。進化し続けるしかない。倒れるまで。
羽が折れて、飛べなくなるまで。
感動を与えるものは、全て、その影に、血の滲むようような努力がある。