帰る日の朝、友人は私をネボンゴの浜辺にある、フィッシュマーケットに誘った。
漁師が浜辺にとれたての魚を持って売りに来る。
昨夜の嵐で、足場が悪いから、風呂場においてあるグム草履を履くように言われた。
町にも魚売りのマーケットがあるが、そこは他の場所から運んで来るので、新鮮じゃないという。
海辺の海岸に着くと、魚を棚に並べて売っている人、魚を手に売り込みに来る人、活気に満ちた光景。
昨夜の食事は、私が持って行った、イカリのチラシ寿司に、新鮮なアジ、白ワインでとても美味しかった。
昼食は残りのお寿司と蟹を食べよう。
夜は、魚かお肉かどちらが良いかと聞かれて、どちらでも良いと言ってたけど、クエ、クエ、クエを買ってくれ、とおじいさんが魚を乗せて見せに来る。
クエは、日本では、幻の魚、と言われる高級魚。
夜のメインは、クエに決まった。
次に蟹を買いに行く。
蟹は、スリランカでも、高級のよう。
友人は次にモンゴイカのイキの良いのを探す。
透き通って、指で押して、生きているのを見つけて、値段の交渉をする。
現地の言葉で、慣れたもの。言葉がわからないと、高くぼられる。
大きなイカを二杯買って、調理できるようにまで掃除してもらった。
エビや、小さいイカ、長いタチウオ、タイ、など、新鮮とれたてののものが買える。
スリランカカレーは、フィッシユがカレーに使われる。
魚が豊富に取れるからだろう。レストランで、少し食べてみたけど、美味しくなかった。
次に、果物を買いに行く。果物も、友人が選んで買う所が決まっているよう。
農場から、有機のものを持ってきて売っている。
パパイアを買った。バナナは、また別の店で。
最後に、大きなスーパーマーケットに。
輸入品が揃うスーパーマーケットで買い物をする人は、最高級の暮らしが出来る。スリランカではリッチに属する人だとか。
一般のスリランカ人は、毎日三食が、カレー。スリランカ米と、魚のカレー。
昨夜の食後に出たチョコレートムースは、このスーパーで。揃えた食材でできている。
調理用のチョコレートは、現地産だから安い。1キロで1000ルピー。
輸入品は、4倍の税金がかかるので、高い。。
最後に、お酒を買いに行く
日本で500円くらいの、カルロロッシが、2000ルビー。
ワインを飲むのは贅沢なのだということがわかる。
お昼の、蟹が、美味しかった。わたしにはこれが贅沢。日本ではとても買えない。
飛行機が夜遅いので、早めに夕食を準備してくれた。
イカは、作りと、炒めたもの。
魚は、昨日のアジと、クエの二品。
ポテトを丸ごと湯がいて、パセリをあしらったもの。
サラダ。
ポテトと魚にかける、チーズとヨーグルトで作ったソースが、よくあって美味しい。
デザートは、昨夜と同じ、チョコレートムースにアイスクリームをかけたもの。
白ワイン。
どの食事も、美味しくて、デザートも毎日、二回もいただいて、すっかり美食の喜びを覚えてしまって、太ってしまった。
ご主人が、車で空港まで送ってくださって、今度はもっと長く、と言ってくださった。
時間のない生活。
年中、テラスで食事。ロマンティックな雰囲気とエキゾチックな空間。
自然と一緒に暮らす、自然の生活。
都会人には不便だということが、彼らには一向に不便じゃない。
工夫することが楽しい。
雨水を貯めて、水道と使っている。
滞在中、長い停電があった。
いつまでかかるかわからない復活にも、全く気にしない。暗くなれば、ランプの灯り。
便利が当たり前の生活をしている都会の人間なら、すぐにパニックを起こし、ストレスになることが、
ないのが当たり前で暮らしている人の、アバウトで、気の長い、ストレスに無縁の暮らし。
日は登り、夜は月が照らす、自然の光。