今年、玉三郎は、越路吹雪のシャンソンを歌うリサイタルを各地で開催する予定。
松竹座にも、パンフレットが置いてあり、千秋楽の口上でも、フェスティバルホールでのリサイタルへ足を運んでいただけたら嬉しいです、と付け加えていた。
東京のヤマハホールは、会場が小さかったけれど、フェスティバルは大ホール。
歌が上手いから、というよりも、そばで玉三郎を見ていたいために行きたいと思うわけで、
もういいかな、と思いつつ、良い席があったら、と、フェスティバルホールのチケットセンターにアクセス。
ボックス席は15000円。SS席は12500円。順次安い席が設けられている。
ボックス席もいくつか空きがある。音響は最も良いし、一段上がった席。
でも、もっと前が良い。
目を疑った。前から2番目に席がいくつか残っていた。
フェスティバルホールは、6番目が一番前のはずなんだけど、2番目が11列目。
オーケストラボックスが入るのだろうか。
レ、ミゼラブルのミュージカルでは、オーケストラが、ボックスに入っていた。
だったら、2番目と言っても、舞台から、遠くなるので、6番目くらいの感じになる。
もういいかな、と思ってたのに、良い席が残ってたので、買った。
フェスティバルの公演予定に、オペラ公演が二つあった。
三階の一番安い席が、一つ残ってたので、それも買った。
国際フェスティバル公演の、ロッシーニは、割にたくさん空いていた。
こういうわけで、チケット貧乏が続く。
パンダの赤ちゃんを見たいと、寒空を何時間も並ぶようなエネルギーも興味もわかない。
デパートのスイーツやレアものに、行列を作って辛抱強く待っている人のような熱心さは、食いしん坊でもないわけだけど、
劇場に、興味のある公演を見つけたら、もうダメ。
行きたい、観たいが収まらない。
以前は、安いチケットが買える、海外が限度だったのに、
歌舞伎のチケットが高いものだから、金銭感覚が麻痺している。
パリでは、バスティーユで、いつも5ユーロの席を買うために、二時間前から並んで待っていた。
コメディフランセーズは700円くらい。
サンフランシスコでは、32ドル。
ザルツブルグでは、モーツアルト協会で、無料の席をもらったり。チケット乞食のような放浪。
ニューヨークのハーフチケット。
ラッシュチケット。
海外では、様々な安く買えるチケットの設定がいきつもあるのに。
歌舞伎のチケットが18000円もするものだから、比べて、買いやすいなんて錯覚を起こしてしまう。
3月は、玉三郎が、歌舞伎座の夜の部でふ二幕に出る。