兵庫県立美術館で、開催中の、怖い絵展、のチケットを一枚頂きました。
金曜日の夜は空いていると、以前に聞いていたので、夕方から行ってみたら、人気の展覧会とあって、やはり、結構人が多かった。
でも、聞いていたように、1時間半まち。というような悲惨なことはなくて、見られたら。
比較的人が少ないところを探して、割り込みで見ていくというスタイル。
怖い絵の研究をしている美術研究者が、怖い絵の本を出していたのは、知っていたけど、あまり興味なかった。
解説を聞きながら、見ないと、絵の怖さがわからないものも沢山あるので、並んでいる人の足が進まないのも、その理由。
私は最初から、解説をかり、イヤフオーンで聞きながら、番号のついてある絵を順を追わずに。
なので、効率よく、絵に集中できた。
印象や感覚で見る展覧会しやないからイヤフオーンを借りた。
イギリスのデート美術館にある、レデイ、ジーンの、巨大な絵画が、展覧会の最後を飾る。
この絵は素晴らしい。
レディに、スポットライトを当て、周りを暗く描いている。
まさに、演劇の舞台。
しなやかな若々しい白い手の動きは、これから起こる恐怖を表現している。
セザンヌが、若き頃、グロテスクな絵画を描いていたというのも、発見。
ああいう絵は、残しておきたくなかっただろう。駄作というか、習作だと思う。
お馴染みのムンクは何枚か出ている。
背景に物語が怖い絵画。
グロテスクな絵画に、見る人がこわさを感じる絵。
中野さんの解説で、
人は安全な場所から、怖さをたのしみたいという欲望がある。と。
展覧会に来ている人たちの、多くが若い人や、カップル。
年を取ると、自分自身の怖さと直面するようになって、美しいもの、優しいものに憧憬がつよくなる。自身の死が近くなり、不安になるから、ということなのか?