青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

ボランティア

 f:id:happyengel:20170818113248j:image

 

ベンツがいつもなかったのは、車をやめたからだった。

昨日、一日中家にいて、コナミも休みだったので、

思い切って、歩いて、友人のお宅まで、お供えを持って行ってみたら、

姪御さんが仕事から帰って来られ、車を停められたので、思い切って

聞いてみた。

友人が元気だったら良いのだけど、入院でもしていたら、と気になっていた。

忙しく準備中で、毎晩遅いのだとか。

車をやめて、歩いて駅まで出ているという。

帰りは遅くなるのでタクシー。

安心した。友人にとても良く似た顔立ち。不思議。

ご主人の姪だと思っていたから。

夜遅く、友人から電話があった。

ご主人に買ってもらった思い出のベンツだけど、検査受けと同時に、やめたという。

一人で使うには贅沢だし、歩くようになるから。

ゴルフをやめたとも聞いていた。

処分する気になって偉いなあと思った。

不便な場所だから。

友人が忙しいのは、ボランティアに参加しているからだった。

 

f:id:happyengel:20170818113322j:image

演劇集団に入って2年になるという。

老人ホームをたづねて、公演したり、今年の夏は子供達が主役で、裏方の仕事もたくさんある。

衣装から全て手作り。

持ち寄りの着物を仕立て直す作業もしている。

友人は、子供劇団に所属していた。

今また、ボランティアの演劇集団で、自分の好きな生き方を見つけている。

映画は月に何本もみている。歌舞伎映画も、月一で見に行く。

コンサートは近くのホールに。

青春を取り返すかのように、時間を惜しんで活動するようになった。

ご主人が亡くなられて、家に篭り、人と顔を合わせるのも嫌で、引きこもっていた。

鬱状態で泣いてばかりいると言っていた人が、見事な変身を果たしている。

一人では暮らせなくて、北海道にいた姪に同居してもらった。

似ているのはそのはず。

友人の血縁の姪だった。幼い時から良く来て、養女にしようかと言っていたときいていたので、てっきりご主人の姪御さんだと思い込んでいた。

友人のお母さんも呼び寄せて同居していたので、友人の家族の面倒まで見られていた、優しいご主人だった。

友人に何から何まで甘えている老人だと思っていたのだが、逆だった。

親子ほど年の離れたご主人で、靴下まで履かせると言ってたので、ワンマンで難しいご主人に、良く支えていると思っていたが、違っていた。

f:id:happyengel:20170818113447j:image

優しくて、体力も旺盛で、いつまでも友人を守って長生きすると言っておられたとか。

家の耐震を兼ねて、大金をかけて改築したばかりで、亡くなられた。

そうでなかったら、駅に近いマンションに引っ越すところだけど、思い出が詰まっている家だから。

姪御さんは看護婦さんだから、安心。

癌や、長年のリウマチも克服して、ボランティア活動で、好きな演劇に活路を見出した。

筋肉は50歳。骨は、120パーセント。体内年齢は48歳だ、と。

長年ゴルフをやっていたから、足は健脚だし、病気のご主人の介護で、身体を使っていたから。

演劇は、体力のいる作業。

車を捨てて、歩いているのも貢献している。

f:id:happyengel:20170818113552j:image

私も、見習って、何かやらなければ。

社会参加をしないと、認知症になりやすいとテレビで言っていた。

人と会って、話をしないとダメなんだとか。

家に篭ると、どこにも行きたくなくなって、テレビばかり見ている。

友人のブログで、精力的に片付け整理しているのを見て、書類を整理しだしたら、

たちまち疲れて、ソファに沈む。

悪循環だなあ。

ボランティア、やりたいことあっても、時間の束縛は耐えられない。

都合良いボランティアなんてない。