梅田テアトルで、マンチェスター、バイ、ザ、シーを観ました。
終わって、しばらく作品から、出られなかった。
素晴らしい映画、こういう作品が見られることへの感謝。
カメラワークも最高。
マンチェスターといえば、先日、テロでたくさんの人が亡くなった。
海辺の町。
ボストンから、一時間半車で。
アメリカに新開地を求めてイギリスを去った人達が。同じ名前をつけているのは、自然と景色が類似しているからだろう。ニューイングランド。
修復不可能な、破壊された心を抱いて、かろうじて生きているリーを演じているのは、ベンアフレックを兄に持つ、ケイシー、アフレック。主演男優賞に輝いた。
当然のオスカー。
兄のベンアフレックは、大根だと演技は、不評だったりするが、弟は名優た。
私は、ベンアフレックのファンで、デビューの、グッドウィルから。
弟は、マーロンフランドとジェームスディーンを割ったような感じで、また、魅力的。
出演している、俳優人達も揃って良い演技をしていた。
回復することの不可能な深い傷を背負って、辛うじて生きている孤独で優しい人間と、彼を支え、愛情を注ぐ人達との、超えられない、心の痛み。
優しくて悲しく、人間への愛しさが溢れる作品。
アースカラーの美しいけれど、物悲しい風景に溶け込んでいる人間の営みが見事に描かれた作品。