昼の部は、男の花道と、艶姿澤瀉屋祭、の豪華な
二本立て。
猿之助の魅力を存分に引き出す、男の花道は
私の大好きな演目。
今回は、平岳大が、オランダ医学を学んだ、医者に扮して、猿之助演ずる、加賀屋歌右衛門の眼を治す、相手役を務めている。
劇中劇のある、お芝居が、昼夜共入っていて、猿之助のお芝居を倍楽しめる。
艶姿澤瀉屋祭は、幹部総出演、と書いてある通り、
全員が、何度も衣装を変え、何回も出て、艶やかな踊りを披露。
勿論、その中心は、猿之助。早変わりのやうに、衣装を変えては、美しい舞いを披露。
伝統的なスタイルから、一変して、レビューになつたり、フラメンコのタップダンスを、平岳大が踊らされたり。
猿之助の演出は、奇想天外、ジャンルを超えて、面白いと思ったら、どんどん進化させていく。
猿之助自身が楽しんで、出演者全員を巻き込んで、休ませないで、できるだけ、舞台に立たせる努力を惜しまない。
座員も皆、恥ずかしさを乗り越えて、未知の自分を発見している。
出演者が楽しく、乗っているから観客も、一緒になって楽しめるのではないか?
昼の舞台は、全員が、全出演という、忙しさ。
衣装など、費用もかかっている、ファンへのお年玉のような舞台。
終わりたくないという気持ちが、全面的に出た舞台。
二階の4列目は、とても見やすくて、断然おすすめ。
三列目までa席の、14500円、その後ろはb席で、9000円。平日は、博多座までくると、結構席が空いている。往復の交通費がいるけど。
こんなに素晴らしい舞台なのに、勿体無い。